◆行政地区単位に広い範囲で入店予定店を多数決め、入店予定店に「特別作戦のハガキ」を大量に作成、送りつける。そのテーマは「Gファン感謝キャンペーン」「箱根駅伝応援キャンペーン」とやる。文面はアンケート方式。超簡単で子供でも応募できるクイズアンケート。そして最後に抽選で豪華プレゼントを掲載。これを非現読・未読全員に配布。アンケートの返却を待つ。返却率の高いところを入店店と決定。その店に①捨て材(断られても渡す品) ②通常の拡材 ③抽選の当たり賞品 ④特別拡材 といって数種類、情開から拡材として送付。これがなんと数十個単位。特別作戦の結果、数枚しか揚がらなくても返品不可。店は約10倍の数を買わされることになる。

◆そして当日、SP社員が店社員を案内にアンケートに応募してきた家を訪問。まずアンケート応募の御礼を言う。ここまでは良し。これから。抽選で当たろうが、当たるまいがハズレていても「今回は特別に、、」とやる。そして当たり賞品に加え、特別拡材を出す。これが豪華で一般には売られていない商品。ホテルのペアランチチケット・温泉の宿泊券・リゾート施設の招待券、驚くなかれディズニーランドのフリーパス券まである。当然成約率は高い。そして帰店後、成果を誇張して発表。あまり揚がらなかった店は、担当員から(店の努力が足りないからという理由で)睨まれるのを恐れて、従業員に揚げ易いところを案内させるという。担当員も担当員で多く揚がった店を誉める。結果、実は本当に店に役立つカードは少ない。その証拠に数字の入り止め通り部数が増えないことが多い。

◆労・経費多くして実が少ないのである。経費をみると、確かにカード料は安いが、拡材経費を余計に取られた分(後日、通常の仕事で使ってくれと言われるが、使えないことが多く、高い買い物である)を併せて、揚げ枚数で割ると、拡張団に外注したより高くなる。ハガキ配布や案内等全てに手間がかかる。そして一番問題なのは、お客様から見るとこれは「騙し」になることだ。本質的な商品の説明・販売でない。これは本格的な営業と言って評価できるだろうか。

◆これを本社幹部が絶賛。部幹部は会議で「SPのお蔭様で、、」を揃って枕詞を述べ胡麻をする。現場部が主なのか、SPが主なのかわからない場景である。これを見て担当員はなんとSP新勧チームの日程を多くしようと動く。「店の心はわかっていてもやめられない」である。そしてどんどんSPの言うがまま、形もバンクも条件も甘く、数字だけをだしていく悪循環。この方式が特商法に触れ、指導される日は近い。これもまた販売店に選択権が無いことを付け加えておく。