政局の焦点は退陣時期と後継に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1623480&media_id=4


自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が共同提出した菅内閣に対する不信任決議案は2日午後の衆院本会議で、民主、国民新両党などの反対多数で否 決された。菅直人首相が東日本大震災や福島第1原発事故の対応にめどがついた段階での辞任を表明したことで、民主党から大量の造反者が出て党が分裂する事 態は回避された。しかし、2011年度第2次補正予算案や重要法案を菅内閣が成立させるのは困難な情勢で、政局の焦点は首相の退陣時期に移った。首相の後 継をめぐる動きも活発化しそうだ。

 首相は同日夜、首相官邸で記者会見し、自身の進退について見解を明らかにする。

 不信任案の採決は記名投票で行われ、反対293票、賛成152票だった。共同提出した3党のほか、みんなの党が賛成。共産、社民両党は棄権し た。民主党からは小沢一郎元代表が欠席するなど15人が棄権。小沢氏を支持する松木謙公前農林水産政務官と、離党の意向を示している横粂勝仁氏は賛成し た。党執行部は造反者に「厳正に対処する」としており、同日夜の党役員会で対応を協議した。

 首相は2日午後の臨時閣議で「引き続き被災地の視点に立って震災対応をしっかりやっていきたい」と述べた。しかし、鳩山由紀夫前首相は菅首相の退陣時期について「2次補正の成立までではなく、早期編成のめどがついたときだ。6月中にめどがつく」と早期退陣を要求した。 



●菅首相、退陣の意向を表明「震災対応に一定のめどがついた段階で」 / 「お遍路」にも言及(rocketnews24.com)

もともと当初の予定通りですね。
カンヌキ小沢抜き大連立のために。
造反組を民主党からほっぽり出す。
管がやめた民主党+国民新と自公(+場合によっては立ち上がれも入るかも)で大連立。
岡田か前原を総理に立てて(それが不可能な場合亀井でも平沼でもいい。どうせ衆院の任期満了までの暫定総理だから)、大政翼賛会だ。
外に出された小沢の影響力は急速に低下。


●[政治] 内閣不信任問題、菅外しではなく小沢外し
http://ameblo.jp/sanntyan/entry-10910422831.html  昨日の日記
 




菅内閣不信任決議は圧倒的多数でもって否決された。

昨晩まで小沢派を中心に造反議員が70名以上に上るのではないかと見られていたのだが、菅首相の捨て身の攻撃によってあっさり崩壊、造反は結局全部で17名だけだった。しかもうち15人は棄権止まり、賛成票を投じたのは2名のみ。

この後まだまだどう動くか全く分からないので何とも言い難いところではあるが、現時点でおいらが見るに最も打撃を被ったのは小沢。

民主党的には災い転じて福となす状態、これにより小沢外しが一挙に進んだ。

100名~120名いると言われていた小沢派だったが、昨晩の時点で70名ちょっと。
それが最終的には16名だけになった。

菅首相の首は一応だが取れそうだから効果はあったと言う者もいるが、小沢に最後の最後まで同調した者の数がたった十数名しかいなかったのが露呈してしまったのは痛い。

民主党のグループとやらは自民党の派閥ほどの強制力が無い。
だが、かつての自民党を色濃く継承し、党内で強い影響力を持つ小沢を裏切ることはなかなか出来ることではなかった。

しかし、今回グループの8割以上が同調しなかった。
これだけ多数が離れてしまえばもう怖くない。残ったたった十数名では小沢は民主党内ですら力を行使出来ない。

菅首相は確かに一定の目処が立ったら辞任するという究極のカードを切らざるを得なかった。
だが、元々もう長くはないのは誰の目にも明らかだったので大して痛くもない。

むしろ民主党的には今回は最高の結果を手にしたと言って良い。

もう菅首相は非難の対象から外れる。非難されたところでもう辞めますからと言えばそれで終わりだ。で、いつまで居座るかは分からないもののもうマ スコミの目は次に誰が首相になるのかだけに向かっているので、菅首相が辞めて次の首相が生まれるまでテレビ、新聞はずっと民主党を取り上げ続ける。

国民も多くは菅じゃダメだと思っていた。けれど今すぐ辞めさせるのはどうかと言う意見が大半だった。
でも長期にやって欲しいなどとは全く思っていない。

なので一定程度の目処が立つまでやってもらって、その後速やかに辞めると約束した今回は、国民感情的に一番良い落とし所だった。

もう民主党は震災・原発対応での失敗の責任をある程度取ってしまったことになる。

今後マスゴミの取り上げ方次第ではあるだろうが、結構民主党への期待値、支持率が上がっていくことになるかもね。


一方自民党はどうか。
昨日の日記で書いたが今回の動きの背景には大連立を組むと言う戦略があるんじゃないかと思っている。

大連立を組むんだと言う方針で動いていたのなら、今回の結果はそれなりに効果は認められるものだったのだろう。

菅首相と言うガンを取り除けることになり、小沢外しも成功したのだから。

だが小沢と共に行動する人数が余りにも少なすぎたのは誤算だったかもね。
与党系は293票も残ってしまった。あまりにも強すぎる勢力が残ってしまった。

これでは自民党が大連立を組んだとしても主導権は圧倒的に民主党が握ることになり、おいしいところは何一つ取れないことになる。

もっと民主党が分裂含みの混乱状態になればおいしかったのだろうが、予想以上に強固に結束した。これでは連立は厳しいかもね。飲み込まれるだけで都合よく利用されておしまいとなる。


今後どうなるかはもうちょっと時間が経たないと全然読めない。一応現時点では、


・民主党は最小の傷で済み、小沢外しと言う最高の結果も手にしたものの、参院での多数を握っていないことに変わりはなく、政権運営そのものの困難さは全く変わっていない。

ただ、創価学会が嫌いな菅を外すことで公明党の一本釣りは可能になる。選択肢は増えた。


・小沢は民主党内での影響力の大半を失った。今回の騒動で最も損失を被ったのは小沢だろう。


・自民党は民主党内の分裂が規模として小規模なものになってしまったため、利益よりも損失の方が大きかったように思う。

国民はもう菅首相は責任を取ってそのうち辞めるとなったのだから、今度責任を果たすべきは自民党だとなる。
民主党が強気に押せば応じざるを得ないだろう。
主導権を奪われる可能性が高まってしまった。


と言う感じかな。


上記はあくまでおいらの見方、感じ方。

人によって全く違った見方をそれぞれしていてこの問題は観察していて凄く面白い。

おいらは今回は小沢のダメージが一番デカイと思っているのだが、人によっては小沢は菅首相の首を事実上取り、その影響力の強さを示したと言う。
確かに党内的にはもしかしたらそう感じてる議員もいるのかもしれない。

さて今後はどう動くのかな。いろいろ大きく動きそうで結構楽しみだな。