●『NHK公開討論を拒否…偏向・歪曲報道問題

http://www.zakzak.co.jp/top/200905/t2009050140_all.html

 NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」(5日放送)の偏向・歪曲報道問題で、同局は1日までに、日台交流を進める民間団体「日本李登輝友の会」が要請していた同番組を検証する公開討論会の開催を拒否した。(中略)

 担当プロデューサー名で先月28日付で出された回答書では、「私たちは番組内容が偏向していたり、事実関係に間違いがあるとは考えていません。そのため、『番組を検証する』必要はないと判断しており、『公開討論会』の要請には応じかねます」としている。』

 番組内容が偏向しておらず、事実関係に間違いがないと考えているのであれば、尚のこと公の場でそれを堂々と主張すれば良いのです。一度放送され てしまった番組は、後に取り消すことはできません。その分だけ重い責任を負っているはずのテレビ局、しかも公共放送が、一切のフィードバックを拒否し、

「自分たちは悪くないと考えている。よって、悪くない」

 と主張するなど、まさに中国共産党や朝鮮労働党と同一の存在としか言いようがありません。言論の自由は、反論の自由を認めてこそ、認められるという基本的な事実を、NHKは知るべきでしょう。

 反論を封じるNHKは、チベット人を虐殺し、天安門で自国民を戦車でひき殺し、国民数百万人を餓死させつつも核開発に邁進した、中国や北朝鮮の体質と全く同じなのです (とは言え、濱崎らは確信犯なのでしょうが)。

 本問題では、御存知の通り自民党の議員連盟「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」が質問状を提出しています。昨日のエントリーで kotetudoraemonさまがコメントして下さっていますが、改めて質問状全文へのリンクを貼っておきます。(産経新聞 阿比留瑠比氏のブログ)

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1015711/

 ちなみに、今回の回答期限は一週間となっています。
 この質問状ですが、オープンクエスチョンではなくクローズドクエスチョンにしたところが、中々見事です。選択肢の中から回答するしかないため、NHKが回答した場合は、その偏向性(しかも、ソース無し)が明確になるでしょう。これまでのように、
「私どもはこのように考えている」
 は、通用しないわけです。そして回答しない場合は、さらに問題が拡大することになります。


●《質問状

 

 日本を代表する報道機関NHK総合テレビは、国民の財産であるテレビ電波を、国民の「公共の福祉」に貢献して頂けることを前提に、破格な電波利用管理費(年間・NHK・12億1500万円)だけで付託され、年間約7500億円の事業収入を得ています。

 ここでの「公共の福祉」とは、国民の知る権利を充たすことであります。

 NHKは、平成21年4月5日「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー第1回『アジアの一等国』」を放送しました。

 その番組に対して、日本・台湾の友好親善団体ならびに日・台の有識者から、番組が、偏った視点で制作されていると、尋常ならざる批判が巻き起こっていることは、ご承知のことと存じます。

 それは、世紀をこえる日本・台湾国民双方の市民交流にまで、拭いがたい不信感を及ぼしたからに他なりません。

 そこで、自由民主党「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は、国民が当該番組に抱いた疑問に則して下記の質問をします。

 尚、国民が、報道番組制作者の基本的姿勢を知る為と、貴社番組の質の向上を実現するため、質問は、誤解が生じることのない方法として、択一で回答して頂くことにしました。宜しくお願いいたします。



一、1910年に、ロンドンで開催された『日英博覧会』を紹介した映像で、日本人と台湾パイワン族との「一枚の集合写真」に「人間動物園」と侮辱的キャプションを表記していたが、「集合写真」に「人間動物園」と記述してあったか否か。

(イ)記述してあった

(ロ)記述してなかった



二、「一枚の集合写真」に関して、日英博覧会関係資料に、台湾パイワン族を「人間動物園」と指摘した当時の資料があったか否か。

 (イ)指摘した資料はあった

 (ロ)指摘した資料はなかった

 (ハ)調べていない



 三、台湾で実施された「改正名」(1937年)が、強制的に実施されたように報道したが、強制を示す資料があったか否か。

 (イ)示す資料はある

 (ロ)示す資料はない

 (ハ)調べていない



 四、公務員は、仕方なく「改正名」をしたと報道したが、全公務員が「改正名」をしたことを示す資料があったのか否か。

 (イ)示す資料はある

 (ロ)示す資料はない

 (ハ)調べていない



 五、台湾の南北400㎞の鉄道建設は、樟脳貿易のため敷設したように報道したが、それを裏付ける資料があったか否か。

 (イ)裏付ける資料はある

 (ロ)裏付ける資料はない

 (ハ)調べていない



 六、本来、鉄道建設は、社会基盤整備事業であるが、仮に、貿易のために特化したものとして、当時の台湾貿易統計で、樟脳が占める比率を調べたか否か。

 (イ)比率を調べた

 (ロ)比率を調べていない



 七、台湾で、神社参拝を強制して、道教を禁止したと報道したが、それを裏付ける資料があったか否か。

 (イ)裏付ける資料はあった

 (ロ)裏付ける資料はなかった

 (ハ)調べていない



 八、日本語を話せないものは、バスに乗せなかったと報道したが、行政政策として、指し示す資料はあったか否か。

 (イ)指し示す資料はあった

 (ロ)指し示す資料はなかった

 (ハ)調べていない



 九、学校・新聞などで、中国語を禁止して日本語を強要したと報道したが、行政政策として、それを指し示す資料があったか否か。

 (イ)指し示す資料はあった

 (ロ)指し示す資料はなかった

 (ハ)調べていない



 十、台湾人女性が日本人と結婚しても、戸籍に入れなかったと報道したが、朝鮮での「創氏改名」は、民事令の改正の中で実施された。その改正は三 項目、一、氏名の共通、二、内鮮通婚、三、内鮮縁組。以上の改正だった。朝日新聞『朝鮮版』(昭和15年2月11日付、中鮮版)には、「内地人同様の待 遇、内地人の戸籍に入籍の朝鮮人 京城府が率先実施」との記事がある。台湾では、朝鮮と違い日本人の戸籍に入れなかったと受け取れるが、行政政策として、 結婚しても終戦まで、日本人の戸籍に入れなかったことを示す資料があったか否か。

 (イ)指し示す資料はあった

 (ロ)指し示す資料はなかった

 (ハ)調べていない



 十一、日中戦争当時、台湾に500万人の漢民族がいたと報道したが、原住民の人口比率などの資料を精査したうえで示した数字か否か。

(イ)精査した数字である

(ロ)調べていない



 十二、1919年、パリ講話会議に於いて、ウィルソン(米国大統領)議長が「民族自決主義」を唱えたことで、東ヨーロッパ・インド・ベトナムな どの独立運動が始まったと報道したが、同講和会議でウィルソン議長は、日本が提出した「人種差別撤廃決議案」が、19人の委員の内11人の委員が賛成した にも拘わらず、採択しなかったことを知っていたか否か。

(イ)知っていた

(ロ)知らなかった

(ハ)調べていない



 十三、同番組に出演していた柯徳三氏は、日本で『母国は日本、祖国は台湾』を上梓して、植民地時代の功罪をバランスよく執筆している。しかし、同番組は、柯氏が「罪」だけを語ったこととして放送したが、柯氏は、インタビューに対して「功」について語らなかったか否か。

 (イ)「功」も語った

 (ロ)「功」は語らなかった

 (ハ)「功」についても語ったが使わなかった



 以上、右記質問は、国民の視点に立脚して、シリーズ・JAPANデビューが、真に「未来を見通す鍵は歴史にある」ことを実証して頂きたく、国民の疑問とシリーズ番組の「質」の向上を願って質問させていただきました。



 尚、右記質問、13問に関して、わが国を代表する報道機関の代表としての誠意ある回答を、書状受け取り後1週間以内に頂けることを願っています。》




日本の台湾支配について取り扱ったNHKの捏造報道問題で、NHKは「日本李登輝友の会」が要請していた同番組を検証する公開討論会の開催を拒否した。

濱崎憲一ディレクターは自らの調査は正しく、捏造も無かったと言う。

既に数多くの人がブログなどでその誤りをいくつも指摘し、尚且つ番組に直接出ていた台湾人自体が、自分の発言を歪められて使用されているとはっきりとテレビ画面を通じて宣言している。

もしそれらの指摘を覆すには、しっかりとした資料を提示しなければならない。

だがNHKはそれらの努力を一切放棄して無視をすると言う手段に出た。まあいつものことだが。

だが今回は自民党の議員連盟が公開で質問状を出しており、それからも逃げることはかなり難しいだろう。
最悪の場合国会に招致されることだってある。

それにしてもクローズドクエスチョンにしたことは非常に有効だ。

厚顔無恥な馬鹿には最高の質問方法だからだ。

特に役人相手には基本的にはこの質問方法でないと無駄になる。

玉虫色の要領の得ない、責任の所在のはっきりしない返答しかしてこない奴らを表に引きずり出すためには、徹底的に発言の範囲を狭め、争点を明確にし、さらに言質を取る必要がある。
さらに書状で行うことも必須だ。
出来ればその書状が返答されて来た時には、その担当者のところに改めて出向き、その担当者の目の前で返答を読み上げ、その模様をカメラに収めると完璧だ。

さてNHKはどう動くかな。

今のところ一度は無視する可能性が高いけれど、自民党の議員連盟もそこで引き下がるようだと逆に自民党へ批判の矛先が向かうために安易には引き下がれまい。

NHKも無視し続けることは出来なくもないだろうが、今後もこのシリーズは3年間も続く訳で、
その都度徹底的に粘着されて、そのうち大きく爆発する可能性がある。

あれほどの人気があったプロジェクトXも少しずつ批判を浴びながらも無視していたが、最後の不祥事で一気に爆発されて終えるしかなかった。

この不況期でNHKへの受信料負担感はかつてないほど高まっている。もし問題が広まり樹林料支払い拒否運動などに繋がることがあれば、それに乗っかる人も多いだろう。

この問題の解決策は誤っている部分は素直に認めて、改めて検証番組を作ることだろう。
これが100点の解決方だ。

だがそこまでやる可能性は今のところゼロだろう。 逃げて逃げて曖昧のまま終えようとする可能性が大だ。
まあそうなったら濱崎憲一ディレクターは超ウルトラ反日、そして根性無しのうんこ野郎と言う汚名だけが残るわけだ(笑)

さてどういう結末を迎えるのか楽しみになってきた。