韓国の経済どうなる?~紙幣を刷る中央銀行が赤字?編集する 全体に公開
2008年11月20日23:58
韓国の経済どうなる?②~紙幣を刷る中央銀行が赤字?
http://www.financial-j.net/blog/2008/11/000730.html#more


本来、各国の中央銀行は非常に少ない費用で紙幣を刷り、莫大な鋳造差益を上げる。
また刷った金を貸すと利子を受けることから、赤字を出すというのは極めて異例なこと。


なのに、韓国の中央銀行である韓国銀行(韓銀)は、世界で唯一の赤字中央銀行に陥っている。
2004年から赤字に転落し、その後毎年赤字を計上し続けており、今年も大幅な赤字を出せば、「世界唯一の赤字中央銀行」のみならず、資本金割れを起こした「破綻銀行」に転落する恐れもある。


どうしてこんな事態に陥ったのか?


韓国の経済どうなる?①でとり上げられていたように、1997年タイバーツ下落に端を発したアジア通貨危機で、外貨準備高がそこを尽きた韓国は、それ以降IMFの管理下にある。


IMFの管理下にある国は、財政健全化のための厳しい規制(構造調整計画)により、自由に国債を発行する事ができない。
その為韓国の中央銀行は、国債の代わりとなる通貨安定証券を発行し、資金集めを行なった。


■通貨安定証券とは?
 韓銀が通貨政策を行う過程で市中に流通させる資金を回収する際に発行される債券のこと。
 同証券を発行する韓銀が利子を負担する。
 韓銀は2003‐05年にウォン高防止のために同証券を大量発行したため、大幅な赤字を抱える事となった。

韓国経済は、「素材や基幹部品を日本から輸入し、主に中国で製造して米国や欧州に最終製品を輸出する」という、いわゆる「パス・スルー経済」。
表面的には大きく成長しているように見えても、実態経済は育っていないというのが韓国経済の実情である。

このパス・スルー経済は、won高になれば輸出が不振になり、won安になれば輸入品の価格が上昇するといった、為替の変動をもろに受けるため、その許容レンジ(為替変動幅)はきわめて狭い。

従って、通貨安定のために、積極的に為替介入する必要がある。

以上のことから、韓銀は為替介入の為の資金を中央銀行が発行する債券で集め、政府は国家が発行する債券(国債)ではないとの理由で国家債務に含めなかった為、隠れ負債として赤字が膨らんでいったのである。

(赤字額)2004年   1502億ウォン(約118億円)
2005年 1兆8776億ウォン
2006年 1兆7597億ウォン
2007年   4447億ウォン


(積立金残高)2003年末 5兆9676億ウォン
2005年末 3兆7748億ウォン
2008年末 1兆4926億ウォン


韓銀は、通貨安定証券の利払いによる赤字の穴埋めの為に、毎年のように積立金を取り崩している。
積立金が底をついたとき、世界で初の破綻中央銀行が誕生し、その負債は結局国家の負債となって、国家破綻を招くという状況が、今の韓国に忍び寄っているのである。


●MF一人当たりGDP(USD)
韓国
2007年19,750.81(1USD=929.18KRW)
今日12,234.76(1USD=1500KRW)
目指せ1USD=1836KRW

台湾(2007→今)
16,606.00→16,426.32
台湾に抜かれたー(棒)

おまけ
ロシア(2007→今)
9,075.05→8,465.75
日本
MF一人当たりGDP(USD)
(2007→今のレート)
34,312.14(1USD=117.646JPY)
42,491.46(1USD=95JPY)

1$=80JPYを超えれば一人当たりGDPは50,000USD。



>(積立金残高)2003年末 5兆9676億ウォン
2005年末 3兆7748億ウォン
2008年末 1兆4926億ウォン

ワロタwww中央銀行が積立金の払底により倒産かよwww

一人当たりGDPは昨年2万ドル到達で国を挙げて祝っていたのだが、あっという間に40%ダウン。
国家GDPも13位を盛んにアピールしてたけど現在だと16、7位ぐらいかな。17位のトルコと良い勝負ぐらいだろう。
仮に2000ウォンまで下がると18、19、20位のベルギー、スウェーデン、ポーランドが見えてくる。そうなると本気でG20から外されるかもね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88


もう韓国を救う手段は2つしか残されていない。

1つは現状のまま日本あるいは中国が丸抱えで韓国の借金を保証し、資金や技術も無償で提供すること。

もう一つはIMFを受け入れ通貨の大幅引き下げを行い再び輸出ドライブに賭けるかだけだ。


前回は1番目の役割を日本が負った。IMFと一緒に資金を出しつつ、さらに韓国ウォンの保証などの交渉も一手に担った。さらに技術協力なども行った。

結果としては韓国は通貨切り下げによる輸出条件の良化と従業員賃金の安さなどを武器に輸出大攻勢を掛けて大成功を収めた。その煽りを受けたのは言 うまでもなく日本。通貨高で苦しむ中、さらにほぼ日本と被る業種、品目での安値攻勢を受けて自動車や半導体、電機などでは大きくシェアを奪われる結果と なった。

その挙句に韓国大統領は通貨危機は日本が起こしたと国内で喧伝し、感謝もせず、さらには新聞などですら日本を貶した。さらにはIMFからの借り入れは必死で返済したが、未だに日本への返済はする気がないらしい。

こうした事情がかつては全て隠されていた。新聞などでは一切報じず日本人は知る事ができなかった。しかし今ではインターネットなどを通じて韓国が どういう対応を取ったかというのが詳細に知らされている。日本も苦しい時期であり、安易に前回同様の行動を取った場合その政治家の政治生命はほぼ潰えるだ ろう。そうしたことがあり日本は現在は必死で韓国支援から逃げている。

中国は言わずもがなで、韓国を丸抱えで救う気など一切ない。破綻した後にもしかしたら領土侵攻の意味も込めて支援はするかもしれない。個別的にサムスンなどの大企業は欲しがるかも知れない、その程度だろう。


となると残された手段はただ一つ。IMFを受け入れて地道に体質を改善していくしかない。

通貨大幅切り下げによって賃金水準を思いっきり下げる。一人当たりGDPが1万ドルを割り込んでくれば多少は競争力も出てこよう。1万ドル近辺だとポーランド辺りと並ぶことになり、ポーランドなどが東欧の工場として発展してきたのを見ると競争力がある水準と言えそう。
ただ、中国は2500ドルであり、タイが3800ドル、インドネシアが2000ドル、ベトナム800ドル、この辺りを見てしまうとまだ4倍も高い。反日国家であることを考慮すればおいらなら絶対にタイ、インドネシア、ベトナムに行くだろう(笑)

せめてタイレベルまで落とさないとキツイか。そうなると昨年の4分の1。

中国の都市部の一人当たりGDPが5000ドル~8000ドル程度だと言う事を考えれば、韓国も5000ドル~10000ドル程度にならないと話にならない。

だが、これは韓国の一般市民にとっては地獄の始まりだ。

通貨の切り下げにより国民の購買力は著しく減少する。現時点で昨年よりも1.5倍近い物価高になりつつあるが、ここからさらに5割増しだ。普通に今までの生活は出来なくなる。
20万の月収で18万消費して2万貯金出来ていたのが、同じ生活を送ろうとすると20万の月収で、36万消費して16万円借金をしなければならなくなる。
当然不可能なのは言うまでもない。

さらに通貨防衛戦で年金基金まで担保に提供して抵抗してきたためにIMFが入れば来年からは年金、医療保険すら大幅にカットされる。
水道、電気、ガスなどの公共料金も大幅に引き上げられるだろう。

住宅バブルの崩壊で銀行もいくつか倒れるだろう。政策金利を引き下げたが市中金利は逆に大幅に上昇しており、大統領がなぜ金利が下がらないのかと嘆くほどだ。
韓国版サブプライムローンは4兆円規模も存在し、来年からは返済額が倍増する家庭も存在する。

収入は減り、物価はほぼ2倍となり、公共料金は値上がりし、年金・医療は崩壊、住宅ローン返済は増え、逆に不動産価格は半分以下になる。

もうこれらはほぼ確定的事項である。日本はこうした惨状から未来を学ばなければならない。日本もこういう惨状に成る可能性は十分にあるのだから。