悲痛な訴え! | 星州李氏の京都アジョシ

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逆境!朝鮮学校 オモニ達の訴え!




神奈川県内の朝鮮学校に対する助成金を打ち切った黒岩知事の昨日の会見を見ていて、正直くやしくて眠れません。朝鮮学校は、いつどのように出来たのか?なぜ北朝鮮の影響が色濃いのか?韓国籍の生徒が半分以上占めているのはなぜか?どのように運営されているのか?どれだけのことを知った上で朝鮮学校を差別しているのか分かりませんが、国際都市横浜がある神奈川県の知事として、黒岩知事は誰よりも公正な国際感覚を持つべきではないのでしょうか?

昨夜、愛媛テレビが制作したドキュメンタリー「ウリハッキョ ...~民族のともしび~」を観ました。舞台は愛媛県松山市にある四国朝鮮初中級学校で、時は10年前の2002年です。拉致事件の発覚により大きく揺れ動いた四国朝鮮学校を追ったドキュメンタリーですが、朝鮮学校の実情をリアルに捉えていると思いました。あれから10年が経ちますが、朝鮮学校を取り巻く環境はますます厳しくなっています。10年前、拉致問題の影響が朝鮮学校に及ぶことはありましたが、今のように政府や地方自治体が先頭に立って朝鮮学校に圧力を掛けるようなことはありませんでした。外交問題を教育の場に持ち込んではいけないという線引きがしっかりなされていたのだと思います。

昨年12月6日、アメリカがネバダ州で臨界前核実験を行いました。もちろん、アメリカンスクールへの制裁はありませんでした。また、今年1月19日と30日に中国海軍艦船による海上自衛隊護衛艦への射撃管制レーダー照射がありました。もちろん中華学校への制裁はありませんでした。この二つの事例を見てわかるように、外交問題を教育の場に持ち込まないことは当たり前のことなのです。しかし、その当たり前のことが朝鮮学校にとっては当たり前ではなくなっています。これを差別といわず何というのでしょうか?

朝鮮学校問題は、私たち在日韓国・朝鮮人の問題ではありますが、実は日本に存在するという点において、日本人の問題と言っても過言ではありません。そのことをきちんと理解して、全面的に応援してくださっている方が沢山います。心から感謝したいと思います。しかし、朝鮮学校を差別する人がいることも事実です。今でいう政府と心ない地方自治体の長たちです。朝鮮学校は戦争の落とし子である在日韓国・朝鮮人問題の発生と共に始まったものです。いわゆる日本のマイノリティー問題と言えます。

マイノリティーに対する扱いは、その国の成熟度を測るバロメーターと言えます。特定のマイノリティーに対する差別が、発展途上国ならいざ知らず、世界有数の先進国である日本において公然と行われているということは、先人達が作り上げた誇り高き国、日本の品格を貶める行為に他なりません。

安倍首相は「美しい国」の実現を目指されています。日本における美しい国造りのベースと言えば、やはり武士道精神だと思います。己に対する厳しさと、人に対する優しさを併せ持つ武士道の精神が、いつまでも輝き続けることを心から願います。