奴隷の上に成り立つファッション | アラフォーハイジのアルプスBIOライフ

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伊アルプスでのド田舎生活が教えてくれたのは
”本質を生きる”ことでした

あなたが今
履いているジーンズ、
いくらで買いましたか?

・・・最近は、
ジーンズも ずいぶん
安くなりました。

全国チェーン のみならず
世界チェーン の服屋さんが
日本にも多く進出し

2000円台のジーンズも
全然 珍しくなくなりましたね。

もはや、下着並みに
履き捨てても惜しくないお値段。

また、
移りのはやい流行に合わせて
毎年買い替えられるにも
“便利”なお値段ですよね。

でも、ふと立ち止まって
考えてみて下さい。

その値段を 実現できる
舞台裏を。

ジーンズの真実


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昨日、ファッションウィークにちなみ
現代の作られた“流行”と
消費社会について
お話ししましたので、
その流れで 今日は

現代の消費社会の実態が
よくわかる、
お勧めの映画を
ご紹介したいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

進む前に、今日も…

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いつも、ありがとうございます。
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そんな 普段から“バーゲン価格”
のジーンズは 間違いなく
中国製ではないでしょうか。

『世界の工場』
と 言われている中国。

この映画は その中国の
とある ジーンズ製造工場の
現場を追った
ドキュメンタリー。

そこで働く、ジャスミンちゃんという
少女を主人公に
日々の労働の実態を
描いています。

ジャスミンちゃん
↑DVDより。ジャスミンちゃん
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その実態とは:

・毎日、基本12時間労働
・食事など休憩時間は時給が出ない
・出荷締め切り直前は、深夜までの残業、
 あるいは徹夜勤務も当たり前
・遅刻、私語に対しては罰金

・・・などなど、ひどい労働条件です。

工員は、ほぼ全員
貧しい農村部から出稼ぎにきた
若い子で占められているので、
みんな、寮で生活しています。

また、その生活環境の
劣悪な事…

コンクリートむき出しの
寒そうな部屋に
二段ベッドが所狭しと並び、
プライバシー、ゼロ。

トイレは、床に穴が
空いた程度の
粗末な和式で、
朝、ジャスミンちゃんが
そのトイレに向かって
うがいの水を吐き出している
ところを見ると、
洗面所はないのか?

洗濯機も当然、
整備されておらず
彼女達は、ハードな労働の合間の
貴重な休み時間を使って、
バケツで、手洗いをしています。

そして、そのお湯代も
給料から引かれるという…

そこまでして
彼女達の時給、
一体 いくらだと思いますか?

2ドル?

甘いですよ。
ドルにも届かない

たったの 7セント。


…これを、“給料”と
呼べるのだろうか?

形は“給料”をもらう労働だが、
実態は 現代版・奴隷制度ではないのか?


ただでさえ、
スズメの涙な“給料”から
水代、食事代、罰金が取られ

さらに、支払い遅延は
当たり前。

そんな状況でも、
年齢を偽ってまで
働きに来る少女が
後をたたないのが
現実です。

それでも、
貧しすぎる実家に
仕送りをすることができるから…

14歳。

まだ、親に甘えたい年頃でしょう。
友達と、きゃっきゃと
おしゃべりしたい年代でしょう。

でも、どれも許されないのです。

遠く親元を離れ、
一日中、全くしゃべらず
ジーンズを繕う。


“こんなウェストの大きなジーンズ、
一体どんな人が履くのかしら?”

無邪気に微笑みながら聞く
この少女の疑問が
すごく 象徴的だと思います。

先進国のグローバル企業が、
ギリギリ以上の値切りで
買いたたいたジーンズを、
肥えた“中流”が
履き捨てる。

劣悪な環境で働き続ける
少女達は、工場の“奴隷”ですが、
その工場を営む社長もまた
グローバル企業の“奴隷”
なんだと思います。


あなたのお財布から出たお金が
いきつく先、
是非、その目で
知って欲しいですね。



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※ しっかし 高いな~
 このDVD。
 なんか操作的なものを感じなくも…

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