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法務事務所

行政書士試験対策「法学講座」

先日、久しぶりに一日中何もなかったので、スタバで行政書士の過去問解いてました。


ボロボロのシャツとズボンで。

メニューもよう分からんので適当に頼んで、過去問を解いてました。


と、隣り座ってた方がどうやら行政書士試験受験生らしく、他社の過去問とテキストを勉強されてます。


鬼の形相で問題を解いてました。


テキストと過去問を見合わせながら、凄まじい勢いで進んでます。


しかも、どうやら、ひたすら書き写してはります。

ひたすら書き写してます。


何を書き写してるかはよう見えませんが、凄まじい勢いです。


記述対策かな?と思ってたんですが、そうではなく、問題解説ひたすら丸写しの可能性が高そうです。


じっと見たら駄目だとは分かりつつも、やはり気になるわけです。


「過去問を丸写しって、何の役に立つねん……」


と感じながらも見ていたら、案の定、こちらに気付きました。


私が持ってた「過去問」に興味津々のご様子で


その方は(以外甲とお呼びします)、私が持ってた過去問をちらっと見て、


甲「○○○(予備校名)の写しやすいですか?」


と、聞かれました。


意味不明な質問に一瞬ヤラレそうになりながらも、


私「…写さないです」


甲「覚えれます?読むだけで?」


私「えっ…覚える?」


甲「でも過去問はなるべく書いたほうが覚えれると思うけど…受験は何度目?」

(どうやら甲は私を年下受験生と判断した様子です。また、受験生であると認識してます)


私「…えっ、あっ~え、え、まだ未熟で………」


甲「初回?ぽいね。学生?フリーター?」


私「え~まあ、そんなところでして、はい……」


甲「とにかく、過去問が重要やって、予備校の先生が言ってたから。過去問しっかりやったら受かるからって。」


私「過去問から同じ問題が出るんですか?」
(この時、既に私は敬語、甲はタメ口、となっています)


甲「ん?…そうやと思うよ」


私「過去問覚える、ってのはまずいんじゃあないでしょうか……」


甲「ん?…それ以外に何かある?」


私「例えば他試験の問題集とか……」


甲「他の試験???ようわからんけど、過去問をちゃんとやってたら受かるから、大丈夫やってっ」


(この時点で私が大手予備校講師であることを言うべきか迷いました。しかし今さら何を言っても信じてもらえない可能性も高く………かなり小汚いカッコしてましたから。よって現状維持で話を継続しました。)


私「過去問をもとに出題傾向を分析する必要性は高いと思いますけど、過去問そのままで解ける問題は少ないと思います……むしろ他試験の問題とかを活用するほうが効率的というか……」


甲「???傾向分析???いや、だからっ、過去問をしっかりやれば受かるんだって。分かってないな~。行政書士になるための試験なんだから行政書士試験の過去問をしっかりやれば大丈夫なんだって」


私「はぁ……、仰る通り、なんですかね………でも、試験委員はほとんどが大学教授ですし………、確かに行政法は過去問そのまんまも多いですけど……しかし、対策の立て方が各科目一律だとも言えないわけでして………過去問や条文を暗記するだけで合格することは難しいのではないでしょうか……去年の問題などは条文解釈をしっかりしてないと………憲法、民法、行政法の傾向は各々違いますから対策法も………過去問をひたすら繰り返すだけで受かるのは、なかなか、その、難しいような………」


甲「えっ?……去年受けたん?各科目が傾向違い?………そんなんどうだってええから。とにかく、繰り返してそのまま暗記したら受かるから、書いたほうがええよ、覚えやすいし。予備校の先生が言ってたんやから。そっか……去年は不合格なんや………多分、過去問を覚えきれてないから落ちるんやろな。去年落ちたのはそれが原因やろな………」


私「!?えっ???」


甲「でも、大丈夫やで。過去問しっかりやれば受かるから、これで今年は合格出来るわ。』


私「はい………………」


甲さんは再び凄まじい勢いを取り戻し、過去問暗記へと帰って行きました。

【宮内庁】
▶︎[http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/okotoba/okotoba-h13e.html]

行政書士制度50周年記念式典
(平成13年2月22日)

天皇陛下のおことば

行政書士制度50周年に当たり、全国から参加された皆さんと共に、この記念式典に臨むことを誠に喜ばしく思います。

我が国においては、明治5年の太政官達により、当事者に代わって、裁判所や市町村役場、警察署などに提出する書類を作ることを仕事とする代書人という制度が出来、社会のために大きな役割を果たしてきました。

戦後、行政機関に提出する書類を取り扱っていた代書人については、新たに行政書士法が公布され、行政書士という制度が発足しました。

爾来50年、行政書士は、常に変化する社会の中にあって、その業務を通じ、国民がその権利や利益を守ることを助け、また、行政手続の円滑な実施に役立ち、我が国の経済社会の安定と発展に寄与してきました

ここに、関係者の長年にわたる努力に深く敬意を表します。

今日、我が国は、社会の高齢化、情報技術の進歩、国際的な交流の増大など様々な変化に対応することを求められています。

そのような状況下において、国民生活に密着し、国民と行政とを繋ぐ行政書士の役割は、ますます重要なものとなってきています。

今後とも皆さんが変わりゆく内外の状況に応じつつ、更なる研鑽を積み、国民の様々な要望にこたえる努力を続けていかれることを期待しております。

50周年を迎えた行政書士制度が、今後とも適切に運用され、社会の発展に寄与していくことを願い、式典に寄せる言葉といたします。

来賓(当時)
森内閣総理大臣(行政府代表)
井上参議院議長(立法府代表)
山口最高裁長官(司法府代表)