キャラメルボックス音楽劇2007 サボテンの花 | In Hamony Today サムイを夢見る日々

キャラメルボックス音楽劇2007 サボテンの花


ファイバリットな劇団の一つ、演劇集団キャラメルボックス。世間的には、役者・上川隆也の所属する劇団として知られています。
随分と昔(1991年頃)からほとんど欠かさず観ている劇団なのですが、昨年は公演数が多かったこともあり、ついついパスしてしまった公演も・・・


ちなみに昨年の上演は

少年ラヂオ (欠席)
極楽トンボの終わらない明日
雨と夢のあとに
俺たちは志士じゃない (欠席)
あしたあなたあいたい/ミス・ダンデライオン
賢治島探検記
以上7本。


普段は月イチくらいしか芝居に時間を割けないのに、年間7本の公演はさすがにツライ。(それでも5本観てるのが我ながらエライ!)  キャラメルを通じて知り合った友人も多いし、何より作品自体が好きなので可能な限り観たいとは思います。が、義務と感じてしまうのはバカバカしいので、今年もマイペースで観ていければいいかな。


ってなわけで、今年のキャラメル一本目。


キャラメルボックス音楽劇2007 サボテンの花

原作:宮部みゆき「サボテンの花」(文藝春秋「我らが隣人の犯罪」所収)
2007年3月14日(水)~4月1日(日)
シアターアプル


いきなり「音楽劇」です。音楽劇ってナニ?ミュージカルと違うの??ハテナを抱えながら歌舞伎町の奥、シアターアプルへと向かいます。本日の座席はなんと2列目。しかも本日は撮影日とかで、カメラが入りまくっている・・・


原作は確か読んでいない(記憶にない)のですが、宮部みゆきの「少年を主人公にした作品系統」っぽい物語が、そのまんま舞台で展開されていました。音楽劇ということで、ギターロック(アメリカンロック)からフォーク、メキシカンまでさまざまな音楽が取り入れられており、役者が唄い、演奏し、踊る場面が盛り込まれています。音楽劇といっても、普段から音楽を重視しているキャラメルボックスだけに、唄い演奏する場面が増えていると考えれば、意外に違和感はなかったかもしれません。元々ミュージカルも好きなので、いきなり役者が唄いだすのにも慣れてますし。


確かに色々気になる部分もあります。そもそも小学生の集団を演じるのに無理があるとか(これはサポではない、演劇ファンの同僚の感想)、主要登場人物の動機付けが弱いと感じてしまったりだとか、唄と踊りを売りにした音楽劇としての品質感はどうなんだ、とか。

それでもエンターテイメントとして十二分に楽しめるし、キャラメルらしさの拡張を感じたという意味でも、観にいってよかったです。


でも、観客の立場から考えると、内容と比してチケット代がやや高く感じるかも・・・子供たちでも楽しめそうな音楽劇だけに、大人ばかりで客先を埋めるのはちょっと勿体ないし、作品によって劇場や値段を(もっともっと)バラけさせてもいいのではないでしょうか?6000円は、一般生活者にとってなかなか大きい金額です。初めての人を誘える金額ではないかな~。



次回はGW時期の公演「まっさをな」。時代劇だそうです。