卒業 | In Hamony Today サムイを夢見る日々

卒業

3月末です。新年度、卒業、転勤、異動・・・いずれにしても、出会いと別れのある節目の時期ですね。今週は姪っ子の大学卒業祝いを計画しているので、ついつい卒業のことなどを考えてしまいました。

とはいえ、もはや卒業式とおさらばして相当な年月が経っていますが、それにしても「卒業式の思い出」って不思議なほどない自分です。
改めて今思い返してみたら、怖いくらいまったく何も記憶がナイ・・・大体大学には卒業式なかったっけ?(と、ここに訪れている元同級生に尋ねてみる)
高校の卒業式ってどんなんだっけ?(これまた同級生に問いかけ)
男子校・男子大学(ほぼ95%)だっただけに、美しい青春の思い出らしきものはなかったしなあ。大体高校は付属校で、ほぼ9割が同じ大学に進学してますしね。
なので、高校・大学を通じて節目として記憶にあるのは、卒業時期の旅行くらいのもんです。

大学在学時代から3回ほど渡タイしていた自分も、一応人並みに卒業旅行なども企画していました。友人とヨーロッパを巡る予定だったのですが、彼が大阪のテレビ局に内定したりなんだりで急遽日程変更があり、結局NYだけ一緒に一週間旅行して、あとはアメリカ横断一人旅というプランに変わってしまいまして。二週間ほど一人で放浪していた旅。バスや飛行機に乗って、ぼんやり一人で考えことをしながらの旅。それが唯一、卒業時期の節目らしい節目だったのかもしれません。まったくドラマティックではありませんが、自分を見つめなおし、社会との関わりや世界を体感できた、貴重な時間を得ることができました。

別に校舎のガラス割ったり、バイク盗んだりしなくても、それぞれの節目を感じ取っていればいいんだよなあ、きっと。何か、ドラマティックなことがないと「卒業」じゃない、なんて気がしませんか?(笑)


画像は1985年の紡木たく作品「みんなで卒業をうたおう」。久々に読み返してみっかな。



著者: 紡木 たく
タイトル: みんなで卒業をうたおう