リッチー初のゲイ役、、、いや、ゲイだった役。奥さんには賛成されなかったそうですが…。さえない中年を演じるために、80kgまで体重を増やし、お腹につめものまでしてます。確かにうちの職場にも、こんな感じのお腹まわり以外はやせてるって男性いたなあ…。
↑つめもの
30歳になったし、病気のお母さんを安心させてあげたいと、ゲイであることを封印して、幼馴染の阿鳳と結婚した偉中。それから9年経ち、二人の間に生まれた男の子は6歳になった。阿鳳からは二人目の子づくりの催促をうけるが、それをはぐらかしているうちに、偉中の働く眼鏡店に来店した、香港のイケメンThomasに封印していた気持ちが蘇ってしまう。
「普通語がうまくなくてすみません」とわびるThomasに、「香港の方ですか?」と聞く偉中。この後、ペラペラと広東語をしゃべりはじめる展開になったりしないかと一瞬期待しましたが、もちろんそんなことはなかった…。
Thomasに惹かれていく偉中の脳内ではこんなことに…。キャー。
刺激が強いので一部隠しております。
このシーンな何度も撮りなおしたそうで、その感想を聞かれたリッチーは、女性の場合と変わらないと答えたとか…。
Thomasとの別れ際にほっぺにチューされて、ムフフさを隠し切れない偉中。この写真だとわかりにくいけど、空を飛んでいるんですよ。
盛り上がる二人は、とうとうThomasのホテルの部屋に。でもそこまで踏み切れない偉中。
リッチーのもじもじした演技がたまらん。
ここでThomasは、実は眼鏡屋に入ったのは眼鏡を買うためじゃなくて、店の中にいる偉中をキュートだと思ったからだと告白。こんなイケメンにキュートと言わしめる中年…。
わかる。私もリッチーが眼鏡屋で働いていたら間違いなく入りますよ。
この後、二人がイチャイチャしているところを、阿鳳と息子に見られてしまうのです。帰宅後、ゲイだったのかと阿鳳に問い詰められ、結婚してから辞めたと答える偉中。じゃあなんで私と結婚したの?私をだましたのね…という阿鳳に「君みたいなすてきな人と家族としてやっていきたいと思ったし、君を守りたかった。君をだましているつもりはなかったけど、だましていたのは自分の気持ちだったのかもしれない…。」と偉中は心情を吐露。
この後二人と息子は、偉中の妹の結婚式に出席するのだけど、その途中で、阿鳳は離婚を切り出す。この時の偉中の表情がなんともいえない…。
3人は結婚式を中座して去っていくシーンで映画は終了。このシーンがなんともいいのです。これが別の終わり方だったらこの映画に対する印象がずいぶん違ったかと…。
リッチー目線で語ってしまいましたが、本作品には、偉中の妹Mandyのマリッジブルーの話も同時並行で進行していきます。(なお、Mandyの夫役はメイデイの石頭)
あと、韓流ドラマの主人公が画面から抜け出してきてMandyを見守っているとか、空を飛んだり等ファンタジックな演出もあるんですが、違和感なくストーリーを盛り上げてくれています。
Thomasに惹かれていく偉中の表情が、見ているこっちがこっぱずかしくなるぐらいでした。むしろ男女間のラブストーリーでは見られないリッチーの貴重な演技だったかも…。(すぐラブコメになっちゃうし)。日本では、映画祭で上映されただけで、その後一般公開されてないのが本当にもったいない作品。ぜひDVDだけでも発売してほしいなあ。ちなみに私はAmazonビデオで観ました。日本ではどうかわかりませんが、アメリカでは英語字幕付きで見れます。