10月31日。ちょうど術後1週間。

前日、準夜勤のTさんから翌朝の検尿用のカップを渡されていたので、朝6時ごろにトイレに立つ。その1時間近く前から目覚めてうつらうつらしていたのだが、トイレの横の処理室のような部屋からは、おそらくはカテーテルを付けている入院患者の尿を処理した容器を洗うカコーンという音が聞こえてきていた。看護師さんがやっているのか、他に職員さんがいるのかは分からないが本当に大変だなあと感じる。

私もカップから試験管みたいな容器に移し替えて、指定されたケースの中に入れておく。

朝の検温、血圧測定、そしてこの日は何日かぶりに採血。朝食の配膳、K先生回診(本当にいつ休んでるんだろう)など終えて、この日は外来の時間になる前にもう一度エコー。1時間しないうちに再度、K先生が来られる。もう一度傷痕など見ながら

「検査の結果も良好ですし、エコーをみても出血とか無さそうなので、退院OKですよ。明日でも明後日でもどちらでも大丈夫です。」

やった!そりゃ早い方がいいので、「明日がいいです!」と伝える。

「あと、来週、先生の外来を入れておきますので、都合の悪い曜日とかありますか?」

「いや、来週はまだ仕事に復帰するつもりがなかったので、何時でも合わせます」

「じゃあ、また予約がとれたらお知らせします」

はい。よろしくお願いします。

食事の制限とかも特にありませんので、激しい運動さえしなければふつうに過ごしていただいて結構ですよ

「お酒とかは・・・」

「それは来週の外来で聞くまでは待ってください」

は~い。

でも、術後8日目でも退院が思ってたよりも早い。腎臓がどれくらいエグられたのか、自分では判らないが、術前・術後を通してさほど簡易な箇所ではない、と言われていたので、いろいろと心配したが、何よりも執刀したP教授がうまく切除してくださったのでしょう。合併症もなく、

麻酔による後遺症もなく、発熱もせいぜい1回38度近くになったことがあるくらいで、何事も無事に過ごすことができました。

初めて顔を合わせるこの日の担当看護師のMさんに診断書の申し込み方などなど教えていただきつつ、妻にはメールで明日来れるかということと入院費用の支払いのためクレジットカードを持ってきてもらうよう伝える。

夕方6時の夕食。病院食もあと2回だなあ、と思っていると出てきたのは唐揚げ。おお、油もんも出るんだと感じる。カタい。かえって歯に悪そう。

ずっと私には睡眠剤が処方されているが、金曜日以降は口にしていない。ただ、処方しちゃった薬はカウントされていることを退院時の支払いで知る。