むぅびぃ・とりっぷ-戦火の馬


スピルバーグの「戦火の馬」を観た。
雑誌で読んだスピルバーグへのインタビューや、掲載されている馬の写真が
とても美しかったので興味を抱いた。

インタビューは、月間雑誌「DVD&ブルーレイでーた3月号」に掲載されていた。

タイトルは、『「宇宙戦争」から3年ぶり!実写作品を手掛けたスピルバーグ
の真意』
スピルバーグは映画化のきっかけをこのように語っている。


「「タンタン~」の製作中、ロンドンで「戦火の馬」の舞台を見たんだ。自分でも
驚くほど感動して、ハートをわしづかみにされた気分だった。そして、これは
絶対僕が映画化するぞ!という気持ちになった。それくらい気に入ったもの
だから、「タイタン~」のあと、すぐに撮影に入ったんだよ」


原作は、主人公の馬ジョーイの一人称で語られる馬目線の物語。舞台版は、
馬のジョーイをパペットと操演者のコンビネーションでみごとに表現し、
それが話題となって大ヒットした。


「舞台の馬の表現があまりにすばらしいので、誰もが舞台と同じ手法を使う
のかと尋ねるんだけど、さすがに映画では無理だ。それに、原作のように馬に
しゃべらせるととたんにファンタジーになってしまうしね。

だから僕はホンモノの馬、ジャンプしたり走ったり、役者と共演したりと
シチュエーションにあわせて8頭の馬を演出しなきゃいけなかった。でも彼ら
は僕の言うことなんてまったく聞いてくれない(笑)。
ジョーイの演技に感動してくれたのなら、それは全てボビーという調教師のお
かげだよ。
彼の言うことなら、馬たちは何でも聞くんだから!」


どの馬が美しいかなんて、ほとんど意識したことはなかったのだが、この映画
に出てくるジョーイの馬の毛並や筋肉は本当にすばらしい。
また、馬がいっせいに走り出す場面では、地響きが体中に伝わってきて、臨場
感がすごい。
『この映画のワクワク感をもう一度味わう為に、馬が駆け抜ける時代劇でも
みようかな?』と、思ったほどだ。


主人公の馬をめぐって、その持ち主が戦争の為にいろいろ変わっていく。
まるで、戦争に翻弄された人間の運命をみるかのようだ。


馬が戦火の中を逃げて走っているうちに、鉄線にからまって動けなくなって
しまう。
そこで、戦争で見合っていた両軍が一時停戦を申請して、お互いに協力して
馬のからまった鉄線を切り取ってあげる場面が良かった。


馬を呼ぶときにふくろうのような鳴き声で青年アルバートは呼んでいた。
その呼び方がラストで実に効果的に使われていた。
この映画は、スケールの大きな人間と馬の友情を描いたひさびさに気持ちの

いい名作だ。


参照:DVD&ブルーレイでーた

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