むぅびぃ・とりっぷ-トム・クルーズ

◎ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル  2011年/アメリカ/132分
監督:ブラッド・バード 
出演者: トム・クルーズ、イーサン・ハント、ジェレミー・レナー ブラント、レア・セドゥー


ドバイの828メートルという世界一高いビルディングでのトム・クルーズ
のアクションシーン、実にはらはらさせて魅せてくれた。


あの、手にはめてビルディングにスパイダーマンのごとく、くっつきなが

ら登れる吸盤マシーン、実用化できるのなら試しにやってみたいものだ。
もちろん、映画のように途中で効力がなくなってしまうような状態になった
ら、トム・クルーズのようにはいかず、即あの世行きのマシーンになってし
まうのだが。


トム・クルーズは高所でのアクションに関して、「高いところは全然平気」
と幼い頃のこんなエピソードを語っている。

「4歳のとき、大好きだった漫画『G.I.ジョー』を真似て、ベッドからシーツ
を剥がしてパラシュートに見立てて、ガレージの上から飛び降りたんだ。
もちろん“シーツのパラシュート”は開かず。前日、雨が降って地面が

ぬかるんでいたから、大事には至らなかったけれど、僕は泥の中に顔

から突っ込んで目から火花が出たよ(笑)。
母親に見つかったら殺される!って思ったのを覚えているよ」


ところで、ドバイって、ちゃんとまだ機能していた街だったんだねぇ。
なんか当初の予定と違って、撤退する企業が続出し、建物の工事予定

も大幅に減り、『当てにしてた工事の人たちが続々ドバイから去ってし

まった』などとゆうテレビ番組を見たことがあるのだが。


今回、トム・クルーズの映画の舞台になったという大きな宣伝効果も

あって、また訪れる人も増えるのかもしれない。


アクションで面白いのは、砂嵐の中での戦い。
これはトムと敵役の追いかけっこで終わっている。なんせ、砂でほとん

ど何も見えないのだから。
アクションどころではなくて、「早く砂嵐が去ればいいね」と、トムに声を

かけたくなってしまった。


映画でもうひとつ、面白いと思ったのは、目が認識した書類をまばたき

でプリントできるコンタクトアイテム。これもぜひ実用化してほしいものだ。


今回の映画は、部分的に面白いところがあるのだが、それがストリー的

にうまくはまっていない。根っこのストリーがしっかりしてないと、いくら

個々のシーンがすぐれていても統一感に薄れるし、『いったい自分は何

を観てきたのだろう?』という事になってしまう。


むぅびぃ・とりっぷ-レア・セドゥー

それと、配役にも今ひとつ疑問が。
最初に出てくるダイヤモンドが好きな若い殺し屋の女性(レア・セドゥー)

が、かわいらしくて好きだった。

当映画では、途中であっけなく出番が消えてしまうのが本当に残念。

むしろ、トム側の味方の女性(ポーラ・パットン)の方が悪者向きの風貌

をしている。
アンマッチを狙ったのかもしれないが、できたら味方と敵側の女性を交換

してほしかった。
それだけでも、だいぶ映画に色気が出て面白さが違ったと思う。

参照:“高所”にまつわる思い出とは?  エル・オンライン

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