目の前で熱中症事件が起きた | なにもそこまで ~爆笑生活、おもしろ暮らし~

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朝から小2息子のスイミングの付き添い。
晴れあせる車DASH!

体操が終わり、私は待合室でプールが見える席を確保。椅子
講習が始まる前。
プールサイドに並んで座る息子は目…と見るが、同じ水着、同じ水泳帽のたくさんの子どもたち。どこにいるのかわからない。探すのや~めた得意げ

1コースのちっちゃい子たちはかわいいなーラブラブ!と座っている様子を見ていたら目

ひとりの女性コーチ(1コースの子どもたちの整列を助けていた)が大きな声で責任者であるマネージャーを呼んでいる。
両手にはぐにゃぐにゃして座れそうにない水着姿(水泳帽と海水パンツだけ)の一歳くらいの男の子。

これは!えっ

私でも一目でわかった。
熱中症だ。えっ
顔を見ると目が焦点収まらずグルグル回っていた。全身から力が抜けている感じ。

すぐにプールサイドから待合室に出され、引率してきたと思われる父親が呼ばれた。救急車が呼ばれ、待合室の椅子に寝かせられた。
「○○!○○!」
父親の呼びかけに反応しない。
待合室は緊張した空気になった。
さっき私が見た時は目の玉が動いていたから息はしていたのは確かだが、私が座っている場所からはそれ以降の様子が見えない。
「○○!○○!」
声かけしながら母親(?)に電話する父親。
こんな時、待合室に医師看護師がいればなーと思うが運悪くいない。
更に運悪いことに救急車がなかなか来ない。
もう10分くらいは経っている。砂時計時間が長く感じる。
早く来て!あの子、死んでしまう!
「○○!○○!」
父親の呼びかけに反応しない。呼吸はどうにかしているようだけど。父親とその場にいた他のお父さんが交替で呼吸を確認した。
既にプールサイドで並んでいたその男の子のお姉ちゃんたち二人が着替えて戻るように言われ待合室に来た。
4年生くらいと4才くらいのお姉ちゃんたちは状況に驚き、黙って立ち尽くしていた。
多分…「死んでしまうの?」と泣きたい気持ちを我慢して気が動転して様子を見ていたのだと思う。その子ちの気持ちを思うだけで胸が痛くなる。

しかし…待合室中の「生きて!眼を開けて!」の多くの祈りが聞こえるほどの張りつめた緊張感の中、私の座っている席の後ろで、

「その子ってさー、すぐウチの子置いてきぼりするねんでー。前もやねん!ほんでさー、腹立つのがさー…」

私は…そのお母さんに言いたかったが堪えた

こんな時、
静かにできんのかー!!

「そんな話、今するかい?」とも思ったが。

救急要請から18分くらいたってやっと救急車が到着した。
ド田舎でも大都会の大渋滞でもないのにえらく時間がかかっての到着だった。時計あせる

救急隊員の応急処置で呼吸がはっきりしてきたらしく、その後目を開けた。

待合室は安堵。
多くの保護者たちは大きく息をついた。
父親は男の子を抱え、お姉ちゃんたちと一緒に救急車に乗っていった。

「それでさー、USJって身長制限あるやん?ウチの子乗れなかったらどうしようって思うわー」


私の後ろではまだTPO無視のお母さんふたりが喋り続けていた。