小2息子は、いや、小2息子も
このお食事会に乗り気ではなかった(なぜなのかは推測上手な方ならおわかりいただけると思う)。
私は「タダ飯」と自分の気持ちをごまかし、息子には「お子さまランチにおまけがついてるよ」とおまけでごまかした。
行ったのは和食の店。
ショーケースに華やかなメニューがズラリ
息子は2種類飾られていたお子さまランチをジーっと見つめ、アンパンマンの顔型トレイのお子さまランチにすると言った。
席に付いてお茶を運んできてくれた店員のお姉さんに皆様それぞれ注文。
息子がお子さまランチを注文したらすぐにおもちゃがたくさん入ったかごを持ってきて「お子さまランチのおもちゃです。ひとつ選んでください」とかごを置いて行った(こういうところ、日本の客商売って素晴らしいと思うねー)。
ガサゴソかごの中を物色する息子。
しかし
「無い!恐竜のおもちゃが無い!」
としょんぼり。
あれは見本だからと説得してもしょんぼり。
もともと乗り気で無かった息子を連れてきたからには
無事に終らせたい。
このグズグズを親戚との会話のネタにされたくない!
私は席を離れ、店員の若いお姉さん(高校生?大学生?)に
「お子さまランチのおもちゃなんですが、あのかごが全てですか?ショーケースにあった恐竜がほしいと言ってるんです。もしあればでいいんですが…」
そう言うとお姉さんはニコリと笑って「はい、じゃあ見てきますね」と言って倉庫っぽいところへ行った。
私が席に戻ると息子はおもちゃの車をテーブルに置いてしょんぼりしていた。
そこへ食事が運ばれて来はじめた。
そのすぐ後に先程の店員のお姉さんが入ってきて
「お待たせしました!
これですね!」
と手には恐竜。
息子の顔がパアッと明るくなった。
多分、倉庫にはなかったんだと思う。
多分、ショーケースを開けて恐竜を出してきてくれたんだと思う。
客の面倒な頼みに嫌な顔をせずに早く対応してくれて本当にありがとう。
お姉さんにとっては小さい出来事かもしれないけれど、おかげで息子はニッコニコ、私は親戚へのネタから解放された。
複雑な人間社会に貢献してくれて
働くってプライスレス!