中学受験をするにあたって、非常に参考になった受験本があります。荘司雅彦氏の“中学受験バイブル”と久保康人氏の“もう塾なんか行かない”の2冊です。両方とも娘さんの受験体験を元に書かれた体験記ですが、受験の手始めとして、中学受験の概要を知る上で、その時々の勉強の仕方、志望校の選び方など大いに参考になりました。


“中学受験バイブル”の方は、受験された時期が少し古いので、さすがに現在と合わない部分も出てきているとは思いますが、塾の選び方、娘との付き合い方、志望校の選び方、問題集の選び方なども参考にさせていただきました。この本で、SAPIXのすごさや、早稲アカの熱血さを実感しました。この本には、理想的な親子関係が綴られており、このような親子関係が築けたら、と羨ましく思いました。この本に紹介されている書籍では、啓明舎の「秘伝の算数」シリーズや石原千秋著「秘伝中学入試国語読解法」を使わせていただきました。また、中で紹介されているミスターツカム氏の愛のメモリのCDも購入して娘に聞かせました(ただ、中学入試のレベルという意味では、CDの内容は初歩的なので本当に中学入試に役立ったという訳ではありません。一方、ミスターツカムさんのメルマガは本当に内容がすばらしかった。毎回、“深いい話”の連続で、都度心洗われ、感銘を受け続けました。例えばこんなすばらしい内容のものもありました。


http://www.mekimeki.net/mailmag1-9.html#361


です。受験直前、これまで努力してきた娘、何もできずあたふたするだめな父親、最後の最後に、勇気を貰い、腹が据わりました。まだ御存じない方は是非ご参考ください。


一方、“もう塾なんか行かない”の方ですが、こちらは同じ日能研に通われた娘さんのお話なので、特に親近感が湧き、内容も参考になるので、何度も読み返し、非常にためになりました。頂きましたコメントの返信にも書きましたが、次のような内容です。作者の娘さんは、3年生から日能研に通われていましたが、通塾に時間がかかり家庭学習の振り返り時間が取れないことが悩みだった。あるカリテの出来が悪く、結果、席が後ろになってしまう。それは嫌。「もう塾なんか行かない。」その発言がきっかっけで、通塾を辞める決意を。日能研に在籍しながらも、通塾はせず、それ以降は家庭学習のみを続けるというへんてこな中学受験。通塾を辞めた事で、自由な時間が取れるようになり、家庭学習のサイクルがうまく回り、成績が向上。最後は、見事、豊島岡の合格を勝ち取るというサクセスストーリー。校舎の成績掲示板で1番を取ることに生きがいを感じ、それがモチベーションとなって頑張ったという、ユニークな話です。


塾とこんな付き合い方があるのだな、と驚きました。我が家では、とても真似はできませんが、塾との究極の付き合い方の一つだと思います。塾に流されるのではなく、子供の適正に合わせて柔軟に塾を使っていく。前期日特に関し、もし、家庭学習のサイクルがきちんと回らないようなら、思い切って辞めてみては(しばらく欠席でもいいです)?と提案するのも、この本を読んだからです。豊島岡の合格にも驚きますが、ほぼ家庭学習のみで、最後の日能研のセンター模試で全国15位、女子で2位を取ったというのですから、驚きです。塾を子供のモチベーション向上にうまく使った成功例だと思います。我が家でも、校舎に張り出されるテストの成績掲示板は、とても刺激になりました。また、一般的にはあまり知られていない(知る人は御存じでしょうが)、日能研のセンター模試の成績優秀者が貰える表彰状や鉛筆の話、特待生の話などは、この本で知りました。


通称“OY作戦”(オプ活やりきり作戦)は我が家でも実行してみました。OY作戦の変形ではありますが、算数の授業の前に、ある程度その週の算数の問題の重要ポイントを娘に教え込み、毎週の算数の時間には、オプ活を男子よりも先に終了させて先生にプリントを貰う。そこにモチベーションを見出し、算数に自信を持たせ、得意科目にしてしまう。そういう作戦でした。改めて後日紹介しますが、算数は娘の的得意科目(他の科目との比較の問題ですが)となりました。日能研に限らず、ほとんどの塾で予習は禁止されています。予習は弊害があると考えられています。しかし、この本でもそうですが、我が家でも、予習をうまくやることによって授業の理解を深め、子供のやる気を引き出し、少なからずプラスになったのでは、と考えています。この本のやり方の全部が全部賛成できるわけではありませんが、とにかくユニークな話なので、読まれていない方は読んでみてはいかがでしょうか。



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