ウジョンカップ U-11大会 | 大阪(豊中)少年サッカークラブFCサルヴァジソウザ

大阪(豊中)少年サッカークラブFCサルヴァジソウザ

大阪府豊中市を中心に活動する幼・小学生年代のサッカーチームです。ブラジルなどの海外留学経験から導き出された独自の育成哲学により、個人力育成を掲げ、テクニック・センス・駆け引きに優れた魅力ある選手を育成します。

三日前に泉佐野JFCのSさんからお電話をいただき、ウジョンカップU-11大会に1チーム空きが出たので参加できないか?と誘われ急きょ参加させていただきました。



残念ながら数名参加できませんでしたが、2,3,4,5年生の10名で関西の強豪チーム相手に戦ってきました。




出場チーム:長岡京(京都)バレンティア(和歌山)知多FC(愛知)ディアブロッサ高田(奈良)ソラティオーラ(和歌山)山田荘(京都)ガンバジュニア(大阪)リップエース(大阪)アルバ(大阪)ドリーム(大阪)泉佐野JFC(大阪)塚原サンクラブ(大阪)高槻FC(大阪)アンドリュース(大阪)梶FC(大阪)サルヴァ ジ ソウザ (大阪)







◎予選リーグ

第一試合
vs 高槻FC
◯6-2

前半、終始ポゼッションして主導権を握るもカウンターから背後のスペースを突かれ2失点。後半は相手チームメンバーが変わったこともあり攻撃陣は幾度となくドリブルで最終ラインを突破。2年生も2得点し、初戦を勝利しました。


第二試合
vs RIP ACE
◯2-0

初戦にカウンターから失点し、試合後に守備の部分を伝え直し二戦目に入った。終始主導権を握りながら決定的チャンスをたくさん作るも一点しか奪えず。後半も同じような展開だったがもう一人の2年生がゴールを決め勝利した。守備の部分では決定的ピンチは少なかった。(予選リーグ2位以上/決勝トーナメント確定)


第三試合
vs 塚原サンクラブ
×1-8

相手の早い寄せに苦労する選手が多数。5年はさすがに落ち着いて逆をとったりしたたかにプレーしている様子だったが、やはり2~4年生は慌てたりマッチアップでスピード負けしたりと局面での負けが目立ち、自陣でボールを引っ掛けて三失点で前半を終える。ハーフタイムに繋ぎの部分でミスが多かったので判断の速さ(相手にボールを引っ掛けずにプレーする、すなわち相手より早く触っていくこと)でパス&ゴーから相手のコートへ入っていくことを話し、後半再開。前半よりは明らかに選手たちも落ち着きプレーは良くなった。しかし奪われた後の守備や切り替えの早さ、ポジショニングやチーム戦術等の部分で指導がまだ入っていないサルヴァの選手たちは攻撃が繋がり出すと魅力的に映るのだが、奪われて守備に回ると脆さばかりが目立つ。
素晴らしい崩しで一点返すものの、勝負強い相手はサルヴァの弱点を突き、終わってみれば8失点。もちろん下の学年が半分のポジションを担ってる分、そこでの能力差負けは仕方ないにしろ、ここはこれからサルヴァがチームとして強くなる為には指導に入っていかなければならない部分だと強く感じたし、もっと言えば上の学年相手に簡単にボールを奪われない高い技術と相手の逆を取る駆け引きをナイスタイミングで行えるサッカーセンスの向上がこれからも我々の一番の生命線。良い気づきをいただいた。



◎決勝トーナメント一回戦

vs 長岡京SSS
×0-8

今年の1月に岩谷招待で見て、すごく試合をしたかったチーム。上背は低いが一人ひとりがめちゃくちゃ戦い、よく走り、勝負に強くこだわりを持っていると感じた。スピードもある。何人かの選手はスペースに入って行くドリブルで速い仕掛け行い、オフザボールでも逆サイドの選手もしっかり動き出し二列目から選手も飛び出してくる。連動性が高い本当によく鍛えられたチームだという記憶がある。そんな楽しみな一戦も、まさかの連戦。少し残念ではあったが相手チームが気を遣ってくれ五分間日陰で休憩。この試合はおそらく総合的に見てチームとして勝利するのは難しい試合だと踏んでいたので、相手チームの厳しい寄せや、速いドリブルに対して個々がどれくらい勝負できるのか?というところにポイントを絞り観戦。当然4年以下は今のレベルだと厳しいと思っていたので5年の4名でCB2枚、ボランチ2枚で相手の攻撃を止めて、自陣から落ち着いて繋ぎながら相手のコートに入っていき、勝負所で仕掛けていくということを試合前に5年には伝えた。前半は四人が落ち着いて逆を取り繋ぎながら相手コートに入っていったのだが、そこから先が勝負できない。(まぁこうなるだろうなとは思っていたが…)
逆に相手のドリブルの速い個との一対一で外され失点、PA内でまたしても一対一で剥がされ失点、相手チームの一対一の強さが光った部分であったと同時にサルヴァの個人の課題がハッキリした。後半はさすがに連戦の疲れと点差が開いたことで足が完全に止まりサンドバッグ状態、試合も終わってみれば0-8の完敗。だけどこの二試合を通してサルヴァの現在の立ち位置がよく分かった。素晴らしい相手に感謝。


◎敗者戦

vs 知多FC
×2-4

なんか分からんけど、まったく動けない、走れない、ミスは多い、勝とうという気持ちが見えない最悪なゲーム。見ていてストレスしかなく試合後に一喝しようとも思ったが…このメンバーでこの人数でたくさん試合をしてきているのだから怒ったところで変わるような問題ではないと思い我慢。選手はよく頑張っていると思うから。それにさっき負けてる時点でモチベーションもないだろう。




≪総括≫

4種登録をせず、協会の公式戦に出ることはないサルヴァ。もちろん今大会でも我々のことを知っている者は少ない。言わばアンダーグラウンドな世界で個の育成にずっと重きを置いて指導し、彼らとともに未来への歴史を創ろうとしている我々。

だから今大会はサルヴァにとって非常に勉強になり良い経験となった。全国優勝、全国大会を目指して必死に戦って頑張っている4種登録をしている少年サッカーチーム。改めてリスペクトさせていただきたい。

強豪と呼ばれるチームとの試合ではいったい何が違うのか?

勝ち負けの部分ではチームとしての大きな差を感じさせてもらえた。

だけど個々のプレーや局面の勝負、センスのあるプレーや魅力、自分のチームだから贔屓目に観ているかもしれないが、やっぱりうちの選手はちょっと違う。

勝ち負けの結果で見るとサルヴァは弱いし、脆いし、今は全然大したことはない。

だけど今日来てたチームをみて、数年後にどうなっているのか?という未来への期待に眼を向けた時、サルヴァの選手は魅力的に映った…こいつらが守備を覚えて、ポジショニングと戦術の指導も入って、さらに局面での逆の取り方や技術の出し方をチームとして身につけていったら、これは凄くなるんちゃうの?と個人的には思わせてもらった。

でも今はまだまだ力がない。

だから頑張る気持ちが生まれる。

本気の勝ち負けの中でしか身につけれないものもたくさんある。

逆に勝ち負けにしか目を向けていなければこの年代でもっと大切なことを失うことももちろんある。

育成は難しい。

目に見えるものが結果として正解と呼ばれるが、目に見えないものを見ようとすることから新しい正解は生まれる。

信念の領域。

今日は本当にいろんなチームと試合ができたり観ることができた。

嬉しいことに何名かの指導者から評価していただけたこと、そこを分かってくれるか?という嬉しさもあった。


俺らは俺らにしかできないプレーをして観ている人たちを喜ばせたい。


今週はまだまだ成長できるチャンスが盛りだくさん、2~4年も含めて1年後は必ずみんなもっともっと凄くなってるやろう。

ていうか、凄くさせれなかったら指導者の責任やな。

なんか分からんけど、この責任感とかプレッシャーが苦しいんやけど楽しいな。

子どもから学ぶことはたくさんある。


今日の出来事すべてに感謝。


暑い中応援、お手伝いいただいた保護者の皆さまありがとうございました。m(_ _)m