昨日の満月は力強く光り輝いていて、それはそれは美しかったです。
その満月を華やいだ気分でお迎えすべく、
正しい着付けを習いまして、
浴衣姿で過ごしました。
前日の台風ではたくさんの被害が出たとのこと。
山里の無事を感謝しつつ、雲ひとつない快晴の夜空に更に感謝。
ちょうど着付けレッスンが終わるのを待っていたかのように
大きな月が昇ってきました。
お弁当の後、庭に出て花火をしました。
浴衣姿で花火。とても夏らしい素敵な光景でした。
山里の環境の利に、
満月夜という時間の魅力も重なって、
おまけに浴衣着て、
「日本の夏」を満喫いたしました。
場に映えをご提供くださったのが、
きものレッスンさくらさくら の沼田美奈子先生。
お楽しみを前に、きめ細やかに浴衣の着付けについてご指導くださりました。
まずは、基本の手前、準備の知識から。
浴衣のたたみ方を習いました。
次に「肌じゅばん」、「裾よけ」の着方。
見えないところにもちゃんとした着方がありまして、
そうするには意味がある ということも体感いたしました。
タオルを使った補正の仕方。
補正が和装に必要な理由なども教えていただき。
次に、いよいよ浴衣を着る。
ここが一番の難関でした。
「腰紐」2本で着付けた浴衣を固定します。
しっかりと締める紐と、体に沿わせるようにする紐があります。
シワを整えるタイミングとポイント、
などなど着付けを美しく見せる気配りについてたくさん教わりました。
初めてなので覚えることがたくさんあります。
でも、我流で着るのとはこういうところで差がつくのですね。
何故そうするのかを解説しながら進めてくださるので、
後で思い出そうとした時には記憶が辿りやすかったです。
最後に帯。
今回は文庫結びという方法を教えてくださいました。
帯のたたみ方と端の扱いい方でいろんなバリエーションができる結び方です。
最初、先生の説明を見る、次に先生と一緒にやってみる、最後に一人で着てみる…。
一緒のうちはできるのですが、自分でとなるとどうももたつく。
そこを先生が一人ずつに手直しとアドバイスに回ってくださいました。
そうこうして何度も実際にやってみて、最後に冒頭の記念写真にたどり着きました。
みなさん、充実感でレッスン内容に大納得。
みんな必死で、いつものように登場した猫さんも今回ばかりはかまってもらえず、
きょとん。
和装って、普段とは違うところに力が入るというか、
だらしない姿勢ができないので、気がつけば足を踏ん張って仁王立ちしてしまってました。
和装に親しむと姿勢も良くなり、体幹も自然と鍛えられそうです。
先生が個別指導してくださり再度解いて手ほどきを受けた方、
その間に帯のアレンジを3パターン挑戦している方、
みんな熱心にとりくみました〜。
私はと言いますと、先生のご進言にもかかわらず、「肌じゅばん」、「裾よけ」を用意せずに洋服用の長いスリップで挑みましたところ、補正のタオルがツルツルとずり落ち、否が応でも着直さなければならなくなりました。
ものの道具というのは、訳あってそうできているもの。
型の基本に代用品はいけませんでしたね。学びとなりました。
レッスン終了後、まずはしっぽりとお弁当でお食事。
ちょっとお弁当が小さかったかと、その時になり思いました・・。
みなさま申し訳ありません。
線香花火、上手に保たせられたらこんなに豪華になるときもあるのですね。
なんだか、童心にかえって夢中で楽しみました。
花火を終えると、途端に秋の虫の声が耳につきはじめ、
そうか、今日は「立秋」なんだと、みんなで季節を味わいました。
満喫しすぎでまたまた終了時間がおしてしまいましたが、
このまま合宿でもしてしまいたいと思えるような夜となりました。
ご一緒に楽しい時間を創ってくださった参加者と先生、ありがとうございました。
満月の夜をこんな風に楽しく賑やかに、しかも学びができて、と過ごすのって素敵だなぁって思いました。
来年もまた開催できたらいいなっと思いました。