営業とサッカーのストライカーは似ているとよく思います。
どちらも結果が問われ、結果が出ないとボロクソに言われます。
でも劇的なゴールを上げると英雄です。
成功すれば収入も他の職種、ポジションよりも多いんですよね。
それともう一つ共通だなと思うのは、「肉食獣」です。
「猛獣」という言葉で何を思いだしますか。
ライオン、トラ、ピューマ、ヒョウ、あたりでしょうか。
どれも「ネコ科」ですね。
その他の肉食動物で思い浮かぶのはオオカミやコヨーテなどの「イヌ科」ですね。
ネコ科とイヌ科では獲物のとらえ方が違います。
ネコ科は瞬発力とスピードに物を言わせた短期決戦型です。トラなどはぬき足差し足で獲物に忍び寄って一気に飛びかかってしとめます。
イヌ科はスタミナとチームワークによる持久戦型です。オオカミは群れを組んでずっと獲物を追いかけまわし長時間かけてしとめます。
典型的なネコ科タイプのストライカーはW杯フランス大会と日韓大会で活躍したブラジルの「怪物」ロナウドでしょう。
日本なら往年の釜本などもそうだと思います。
彼らが献身的に走り回るというイメージはありません。
でもチャンスと見るや突然動き出して一気に得点を決めます。
ロナウドを見た時は本当にトラを連想してしまいました。「天才肌」と言ってもいいかもしれません。
ところで日本のストライカーはイヌ科タイプが求められているようですね。
本来はネコ科タイプなのにイヌ科の型にはめられて献身的なプレーを求められ、ネコ科の長所を発揮できないでいる選手がいるような気がします。
高校時代に凄いストライカーだったのにJリーグに入っていまひとつ伸び悩んでいる選手も多く見ます。大体がネコ科タイプですね。
猛獣がほとんどがネコ科であるように、ネコ科の方が恐ろしいと思います。
DFから見ると、ネコ科タイプのストライカーが一旦動き出すとなかなか止められないのではないでしょうか。
日本もネコ科タイプの猛獣のようなストライカーを育てる考えが必要なのだと私は感じます。
営業も同じです。色々なタイプがいます。
管理職から見るとイヌ科タイプの方が扱いやすいのは間違いないでしょう。
組織に献身的ですし、指示したことはきちっと守りますし。
ただ、管理職が管理しやすいという理由でイヌ科を重宝しているとネコ科タイプをつぶしてしまいます。
しかし、ネコ科の爆発力は捨てがたいです。本当にどうしようもないと思うなような状況で救ってくれるのはネコ科タイプの方が多いような気がします。
私自身が営業としてはイヌ科タイプだったので、特にネコ科タイプにあこがれがあるのかもしれませんが。
いずれにしても、ネコ科とイヌ科、違うタイプをどちらもつぶさずに育て上げていくことが管理職に望まれる能力だと思っています。
すまません。W杯の間はサッカーが頭から離れないようです。