適当でいいさ?

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適当でいいさ?


ディアデム・L・ルーンは私が2番目に作ったキャラです。

今ではサブの座は狐巫女の繊月朔がもっていってしまって、現在不遇の扱いを受けてる可哀想な子。

舵天照でジルベリアが実装されて、騎士が実装されたので作ってみたくなって作ったキャラです。

元ネタは私がTRPGのアルシャード・ガイアで作ったホムンクルスのキャラ、エルルーンから。

そして、私のキャラとしては珍しく元となるキャラがおりまして、それは、川上稔さんの作品「終わりのクロニクル」に登場する【自動人形sf】です。


ということで、機械的な話し方をするキャラだったりします。

語尾はだいたい「~~であります」になります。

機械的ですが特に冷たいわけではありませんよっ!そしてsfがモデルだったのですが、なんとなく口調とかのせいで、P3のアイギスっぽくなっちゃったのは秘密です。


もともとジルベリアの争乱に合わせて作られたキャラで、そっちの依頼が少なくなって動かす機会が減ってしまったのが悔やまれます。

もうちょっと動かしてあげたいんですが、なかなか動かせないでおります。なので現在は大規模イベント専用となっておりますね。

ただ、前回の大規模では個人行動だったのがかえってよかったのか褒賞をもらうことができました。

やればできる子ディアデムさん、

ちなみに、称号はスパルタ調教師、どうしてこうなった!



~第四章~

 その時、異変が起こった。

 ここには今までアヤカシなど出たことが無かった、しかしこの時代、確実に安全な場所なんてなかった…。

「お兄ちゃん…何か…音聞こえなかった…?」

「…確かに何か聞こえたな…香澄はそこで待ってるんだ、ちょっと見てくる」

「気をつけて…ね。」

―――――

丘の茂みの影にいたのは、明らかに普通ではない蜘蛛…アヤカシがいた。

蜘蛛アヤカシは少年よりさらに弱そうな少女に狙いを定め、少年を飛び越えたっ!

香澄は足が怯んで動けないでいた。

「香澄っ、逃げろっ。お父さんたちを呼んでくるんだ。お前の相手は僕がするっ、呪縛符」

蜘蛛に兄の呪縛符がまとわりついて、動きをゆるめさせた。

「香澄、はやくっ!」

「…!お兄ちゃん…すぐ呼んでくるから…お兄ちゃんも早く逃げてねっ」

なんとか正気を取り戻した香澄は一目散に家へと向かった…。


~終章~

 少年の葬儀が家族のみでしめやかに執り行われた…。

 香澄は、兄が逃げられなかったのは、全部自分のせいだと感じていた。そして、それを境にふさぎこんでしまっていた。

 両親はそんな香澄を心配しているが、どう声を掛けていいか悩んでいた。そんな彼等も、兄の死を悲しんでいた。


 一年が過ぎようとした頃、香澄はふと空を見上げた…

(そういえば…あれから星を見ることもなかった…な)

 そこには一年がたち、またオリオンの星々が見えた。そして、香澄にとってその星はまるで兄のように思えた。彼女にとってはまさしく、英雄のような存在だった。

 そして…その星から声が聞こえた気がした。それは兄がなんとなく言っていた台詞

「僕もあんな伝説を持つオリオンのようになれるかな…なんて」

自然と涙が溢れ出してきていた。

 そして…思った。いつまでもふさぎこんでいては、兄も悲しむ…。何のために私を救ってくれたんだろう?そうだ、私がお兄ちゃんのかわりにっ、なれないかもしれないけど、出来るだけ頑張るんだっ!

 次の日から、人が変わったかのように明るく振る舞い、そして陰陽師の修行に励む香澄の姿があった。何かを守る力がほしいと、そして、何かを忘れないようにしようと…。


―――――――

「観羅、そろそろ戻ろっか。うーん、ちょっと長居しすぎたかもね、でも初心を思い出せたよっ。付き合ってくれてありがとうね」

「ん、気にするな。パートナーのお前が調子でないと、こっちも迷惑だからな。それじゃ戻るのか?」

「あはは、観羅に心配されたか。まぁ、ボクはいつもどおり大丈夫、倒れるときは前倒れだよっ、次の仕事明日からだけど、またよろしくねっ、相棒!」

~第二章~

 「ねぇ…お兄ちゃん。陰陽師の修行…楽しい?」

かくりと首を傾げつつなんとなくといった感じで兄へ訊ねた。

 「ん?香澄も陰陽師の修行に興味あるのかい?」

陰陽師の修行というより、兄が何をしているか知りたいだけではあったが、なんとなくそれを言うのが恥ずかしい気がして、

 「うん…いつも一生懸命だなって…思って」

彼は香澄の頭をぽんぽんと優しく撫でつつ

 「大変だけど…お父さんとお母さんもいるしね。僕も将来は陰陽師になりたいから楽しいよ。」

 「そっか…お兄ちゃんがんばってね…」

 寂しさを出さないように気をつけつつも、ちょっと声が震えていたのかもしれない。

 「香澄…星でも見に行こうか?星を見るのは陰陽師としては大事なんだ…なにより綺麗だしね」

 「…うんっ!」

元気に、嬉しそうに香澄は兄の手に引かれていつも星を見る小高い丘へと向かった。

この星を見る日常が…彼等はとても大事なものであった。


~間章~

「どうした?いつになく感傷的な雰囲気じゃないか?」

観羅が問う。

「ん、昔の事を思い出してね…。観羅寒くない、大丈夫?」

「私は大丈夫だが、お前は大丈夫か?そろそろ戻った方がいいんじゃないか?」

「あはは。ありがと。でも大丈夫、ちょっと昔の事を思い出していてね…。もうちょっと星を見ていたいかな」

香澄はまた観羅を優しく撫でつつ、目線を星空へと向けた…冬特有の澄んだ、しかし冷たい空気の中、煌くオリオンの星を見つつ。楽しい思い出と…そして辛い思い出が共存するオリオンの星々を。


~第三章~

 そんな幸せな日々がいつまでも続くと思っていた。

 香澄は元来の手先の器用さを活かして、一人でいるときは人形を作ったりしていた。孤独な時間ではあったが、楽しい時間でもあった。

 そして、夜になると星が好きな兄と一緒に、小高い丘に上り星空を眺めるのが日課になっていた。

 穏やかな、幸せな時間であった。

 星空の中でも、特に香澄が好きだったのは、オリオンの星々であった。綺麗に並んだ三つ星、明るく輝くリゲルとベテルギウス、なにより大きな空に威風堂々としている姿に心を奪われていた。そして、大好きな兄も好きな星であったから。

「なぁ香澄、オリオンは綺麗だよなぁ。かっこいいし。僕もあんな伝説を持つオリオンのようになれるかな…なんて」

はにかんだように、兄は言った。

「お兄ちゃんなら…なれるよ、絶対。だって、一杯がんばっているもんっ」

兄は照れたように、暗い夜空のしただから顔色はわからなかったが、香澄の頭を撫でた。

「香澄は…どの星座が好きなんだい?」

「私も…お兄ちゃんと一緒。オリオン座が好きかな。」