足かせの自慢をするのをやめよう | 港区タワーマンションに在住サラリーマンの「金持ち兄さん」ブログ

足かせの自慢をするのをやめよう

今日は奴隷時代にあったエピソードを書きたいと思います。


奴隷制度がまだあったころ、

権力者は奴隷を使って、労働をさせていました。


奴隷として労働する人たちは

過酷な労働に始めは不満を持っていますが、

次第にその環境に慣れ、劣悪な環境の中に

楽しみを見出していきます。


それは「自分に付けられた足かせの自慢」です。


「俺の足枷はおまえのよりずっと重いぜ?」

「この足枷を繋ぐ鎖は絶対切れないんだぜ?」

そうやって奴隷同士で、自分の足かせを自慢しだしたのです。


奴隷たちは、そんな小さな楽しみを見つけながら、

つらい労働に耐えながら、一生を奴隷として全うしました。


この話を聞いて、読者のみなさんはどんな感想を持ちましたか?


私はこの話を聞いた時、

人間の適応能力の高さと恐ろしさを感じました。


人間はどんなにつらい環境でも、その中に楽しみを見い出し、

なんとか生きていける「強さ」を持っているように思います。


一方で、この適応能力は、

本来は奴隷の自由を奪う足かせに楽しみを覚えてしまうという、

恐ろしい状況を作り出してしまうのです。


この話は、もう奴隷制度のない、現代社会にも通ずる部分があります。


本来は、自由な時間とお金を手に入れることに頭を使うべきなのに、

例えば、「仕事がハードでここ2日寝れてないよ」など自慢でもない自慢をし、

そこに楽しみを見い出し、今の環境からなかなか抜け出せなくなったりします。


人間は基本的に変化を恐れる生き物ですから、

現状の方が居心地がいいのですが、それに甘んじていると、

何も変化は起きません。そして、その変化に苛立つ自分もいるので、

人間は悩み続けてしまうわけです。


そんな自慢をするくらいなら互いの労を労いつつ、

足かせの重りを軽くする方法や鎖を断ち切る方法を考えた方が

よっぽど生産的だし、ワクワクすると思います。


人間の持つ適応能力というのは、素晴らしいものですが、

時として、成長の妨げになることもありますので、

それを意識して、常に成長しやすい環境に自分の身を

置くことを強くオススメします。


私も自戒の念を込め、意識して行動したいと思います。