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政府の代わりに民間人が日本人を救出した事件


それは1985年1月日本人カメラマン石川重弘氏がフィリピンの
ホロ島という所でイスラム系反政府ゲリラ「モロ民族解放戦線」
(MNLF)に誘拐、拉致され拘束されたという事件でした。

このような事件があったとは、自分の記憶にないので
かなり衝撃的でした。
1985年と言えば日本はバブル時期全盛でしたね。
私もニュースなんて、余り見ていなかったので
今、この事件を知り、大変驚きました。

そして当時の外相は安倍首相の父上、安倍晋太郎氏であったのも
偶然でしょうか。

MNLFは身代金7000万円と重火器を要求。

重火器とは一般的には地上部隊が使用する火器のうち
砲兵などの専科兵が運用するもの、すなわち榴弾砲
カノン砲、臼砲、地対地ミサイル、地対空ミサイル
(個人で携行できるものを除く)などを指す。

参照:ウィキペディア


日本はお手上げで数カ月放置状態だったのだそうです。
今回の人質事件を見ても日本は異国で起こった事件には
相当大変な苦悩が見えますね。

そしてあるルートから日本の山口組系組長にこの話が
持ち込まれました。
日本の暴力団やフィリピンの裏社会とも通じるという
事もありそのように話がいったのは余程政府が
何もする手がないといった所でしょうか。

日本の震災翌日には稲川系暴力団が被災地へ
食料やペーパーや水など、毎日、毎日、往復して
運ばれていたお話はもう有名でご存じですね。

いざという時、悪というのはものすごい力を発揮するもので
その組長が民間で救出する事はできないか、という
持ちかけの話から民族派の野村秋介氏は
マルクス主義者の人権派弁護士、遠藤誠氏に協力を要請をして
さらに日本船舶振興会の笹川良一会長らも協力して
立場や思想を超えた民間人チームによる邦人救出プロジェクトが
始まったという事です。

交渉を積み重ねた。野村氏はゲリラに、
「民族解放という立派な思想を掲げる組織なら、金、金、言うな!」
と一喝したという。

この言葉や行動、結果には、いろいろな意味が含まれていると
思いますが、交渉の際に、このような言葉が言えるという
気持ちを持つ日本人は素晴らしいですね、頭が下がります。
そして感動もいたします。そして日本人である事を誇りに思います。

最終的に現金と武器ではなく、3000万円分の医療物資支援で
折り合いがつき、石川重弘氏は1年2カ月ぶりに解放されたと
いうお話であります。

このお話を聞いた時に、今の時代との大きな違いは
当時のMNLFも1つの思想や信念を元に
行っており、むやみに人を殺すことばかりで自らの組織を
主張する組織ではなかったという事であります。

これには政府が身捨てた日本人を日本の暴力団組織が動き
民間人が救出した事実とMNLFという組織も
人の気持ちや言葉が十分に通じた組織であったという事で
今の現代に起こっている事実と比べると、たった30年で
こうも地球に住む人間の質は変わってきてしまったのかと
落胆したくなるような現実と
このような素晴らしい話があったのかと思うと
日本人はまだまだすてたものじゃない、と思いたくなってしまいます。

今週、私が感動したお話です。