『52ヘルツのクジラたち』読みました。

 (2023/5/25発行)

 

クジラは大体、10~39Hzという高さで歌うらしい。

 

52Hzで歌うクジラの声は、誰にも届かない。

広大な海で確かに響いているのに、

受け止める仲間はどこにもいない。

それはどれだけ孤独だろう。

 

 

 

前々から気になってた本だけど

3/1から、杉咲花さん主演で、

映画が公開されていると知って

やっぱり読みたい!と思って、購入。

 

親から虐待されて育った、貴瑚は

東京から離れ、海辺の町で一人静かに暮らそうとする。

そこで出会った、自分と同じような境遇の子。

かつて、自分を救ってくれた人のように、

目の前の、この子を今度は自分が救うんだ…。

 

 

 

虐待児、ヤングケアラー、トランスジェンダー、

愛人、ストーカー、DV、自殺、認知症…

と、重いテーマがてんこ盛りなんだけど

 

 

まだ20代の主人公が、目の前に現れた他人の子供を救うとか

自分を救ってくれた大切な恩人が、ストーカーになって

あげく自殺してしまう、とか。

会社の専務が、自分のことを好きになってくれたけど

婚約者がいて、愛人になるよう強要するとか…

 

ええ?てな感じだった。

 

ごめんなさい。

 

魂、って言葉がよく出てくるけど

軽々しく思えて、胸には響かなかった。

 

 

それから、登場人物の名前。

専務の男性(主人公の恋人)の名前が、新名主税(にいなちから)。

どうしても、「ちから」と読めずに

「しゅぜい」と読んで、「あ、ちからだった」って

何度も繰り返し、引っかかって。

 

途中から、「もう、しゅぜいでいいや」って思って

読み進めた。

 

登場人物の名前って、作家さんの思い入れがあるんだろうけど

読みにくい名前は、読んでて面倒くさい。

 

 

引っかかる箇所で止まる度、自分の本の読み方について考えてしまった。

一文字一文字、読んでるんじゃなくて、

いくつかの文字を形として、目で追いながら、

意味を理解していく読み方をしてるんだなって。

 

そんな発見がありました。。

 

 

 

町田そのこさんは、初読み。

 

 

映画の方は、どうなんだろう…。

監督さんは『八日目の蝉』の成島出さんですって。

 

 

 

今日、発見!

庭の≪テディベア≫が咲いていました。

 

 

≪ローズゼラニウム≫も。

 

ミニバラが、次々と蕾を付けているんだけど

 

どれもこれも、虫だらけになってしまってて…

(少し前に、バラの殺虫剤を撒いたんだけどな)

 

短くカットしてしまいました。

育ってくれるといいけど。