4/5に金曜ロードショーで放送されていた映画

『すずめの戸締まり』観ました。

(2022年)

 

なんといっても、絵が美しい。

人物の躍動感はさることながら

背景の細かな描写に自然と目がいってしまう。

日本のアニメーションって、ほんと素晴らしい。

 

 

 

廃墟になった場所にある扉(後ろ戸)から、

「ミミズ」と呼ばれる地震をもたらすものが現れる。

 

後ろ戸は、常世(死後の世界)と現世を繋げる扉、

主人公の、岩戸すずめ、

 

天岩戸に身を隠した、天照大御神を連想させ

神話の世界なの?

と思いながら、映画の世界観に引き込まれる。

 

 

すずめについては

勇気がある…と言ってしまえばそうなんだろうけど

死んでもええんか?ってほど

無謀な行動に、ちょっとちょっと!ってなる。

 

震災でお母さんを亡くしているなら、なおさら

今、一緒に暮らしている叔母さんを悲しませることは、

ちょっとね。

 

草太くんに一目惚れしたから?

ってだけでは、無理があると思った。

 

 

草太くんが唱える

「かしこみかしこみ、謹んで、お返し申す!」って

神社でよく聞く祝詞が、何度も何度も…

(てか、ミミズが出てくる度だものね)

耳についてしまって。

 

あと、教員試験を目指す大学生の草太くんが

閉じ師という役割を担った背景について

もう少し突っ込んで欲しかったな、と思った。

(入院してる祖父のシーンだけでは、物足りない)

 

 

ダイジンと呼ばれる猫

後ろ戸を抑える要石だったのに

誤って、すずめが抜いてしまったことから

”自由”を手に入れてしまった、気まぐれ猫に。

 

この子の行く先々で「ミミズ」が姿を表わして震災が起こるんだけど

 

この子が一番わかりやすかったかも。

可愛いいし…。

 

 

でも、後半に大きな猫が出てきたのは…

あれば、この子の何だったんだろう。

親?

 

 

2時間の映画を観ただけでは

こんなもの…としか思えなかった物語も

監督の思いや、物語の背景、日本神話についても

もっともっと知ってから、映画を観たら

また違って見えるのかも。

 

 

 

新海誠監督、

「天気の子」も「君の名は。」も

観れてないんだけど、録画してあるし

近々で、観れたらいいな。