今回ご紹介するのは、猫が登場する小説
「猫付き平屋でひとやすみ」(宝島文庫)です。
主人公は30代の男性。
幼い頃両親を亡くし、田舎で祖父母に育てられます。
その祖父母もなくなり、東京で就職した主人公は、田舎の家に戻ることなく10年以上が立ちました。
デザイナーとして働いていた主人公は、会社で自分のデザインを奪われ、失意の中で退職します。
そして、田舎の家に戻り、生活を始めます。
ところが、なんと、かつていなくなった猫の「大さん」が表れたのです。
大さんがいなくなったのは10年以上前。
その時点で10年以上大さんは、その家にいました。
それなのに…?
しかも、近所の人から話を聞くと、祖父が幼いころからいたそうで…
大さんは、実はその家の守り神だったんです。
でも、普段は猫。
仕草も行動も猫そのものです。
でも守り神だから、主人公を不思議な力で守っていき、主人公は大さんと暮らす内に、生きる力を取り戻します。
という、心がほっこりする名作です。
ぜひ皆さんお読みください。