桜町Wingsミニバスケットボールクラブ sakuramachi.wings@gmail.com

桜町Wingsミニバスケットボールクラブ sakuramachi.wings@gmail.com

桜町小学校のスポーツ教室として活動するミニバスケットボールクラブの紹介

 桜町小ミニバスケットボールクラブは、平成元年に桜町小学校のスポーツ教室として誕生しました。「子どもたちの心身共に健康な児童の育成を図る」という理念に基づき、子どもたちの自主性を尊重しバスケットボールを通じてスポーツの楽しさを教えてきました。
 さらに近隣の小学校に通う子どもたちも加わり、桜町Wingsミニバスケットボールクラブと改名し、世田谷区ミニバスケットボール委員会や東京都バスケットボール協会U12部会にも加入し、活動の輪を広げています。
 バスケットボールは、小学生の子どもたちにとって最も大切な調整力をつけるのに、一番適したスポーツと言われています。また、チームプレーが求められことから人間性も培うことができます。
桜町Wingsには男子チームと女子チームがあり、一緒に仲良く練習をしています。現在人数の関係で募集は3年生からで、1・2年生についてはご相談させていただいています。
バスケットボールに興味を持っている子どもたちは大歓迎です。ぜひ気軽に見学や体験にいらしてください。
※練習は桜町小の他に松丘小や京西小でも行っています。

桜町Wingsミニバスケットボールクラブ 
チーム代表 加藤美香 ヘッドコーチ 小島 誠

連絡先: sakuramachi.wings@gmail.com

今年の6年生のお別れ会は、寂しさを感じながらも笑いと涙に包まれた会となりました。

お別れ会の前に行った6年生との学年対抗試合では、さすが6年生と言わせる強さと上手さを見せてくれました。全2年生対6年生では、2年生の女子が何と1本シュートを決め大歓声です。コーチ対6年生では、4月から東北のバスケット強豪校に進学する先輩がコーチ側に入ったため、コーチチームの面目を保ちました。

6年生一人ひとりのことを考えると思い出が蘇ってきて感無量です。一人ひとりにドラマがあります。お別れ会では6年生一人ひとりからも別れの言葉があり、思わぬコーチ陣への感謝の言葉も言ってくれ、もう堪え切れません。途中サプライズがあり、2年生の男女全員がお別れの歌を歌ってくれました。その可愛らしさに集まった保護者の皆さんも感動の涙が止まりません。

そして最後は全員で円陣を組んで、声変わりをした6年生のキャプテンが音頭を取ります。

「桜町ファイト!」「オー!」

(小島)

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このようなことを言うと誤解が生じやすいのですが、バスケットボールは習いごとではありません。

子どもたちはバスケットボールを習うとい受身ではなく、バスケットボールというスポーツを通して、自分自身で目標をもって努力していかなければなりません。

学年が進むにつれ試合に出ることが多くなると、スポーツとしての厳しさも味わうことになります。思うように自分の力が発揮できなくて、挫折感を味わうこともあります。そのような時であっても、それを乗り越えるためには練習で努力するしか方法はありません。

誰かに言われて何かをするということから脱却しなければ、決してバスケットボールを続けることはできません。バスケットボールというスポーツ自体が、自分で考え判断してプレーをしなければならないからです。しかもスポーツですので強い意思が求められます。

そして、バスケットボールはチームスポーツであるということも学びます。一人の優れたプレイヤーがいるから良い結果が出せるわけではありません。勝つことがすべてではないことも学びます。みんなの心が一つとなって大きな目標を達成することができれば、何事にも代えられない喜びを味わうことができます。

今年そのようなことが起きるかどうか、楽しみにしています。(小島)



何年かぶりに女子チームを連れて、名古屋市の昭和ミニバスケットボールクラブを訪れ合同練習をさせていただきました。昭和ミニバスケットクラブは何度となく全国優勝を果たし、数々の名選手を輩出している名門チームです。

毎回学ばせていただいていることは、基礎基本のファンダメンタルを終始一貫して徹底していることです。背の高い子や低い子、どの学年の子どもたちもパスやシュート、ドリブル、ディフェンス等の基礎をバランス良く身に付けています。そのファンダメンタルこそがこれから大きく成長するまさしく土台となっていることを痛感させられました。

 

そのファンダメンタルの大切さを実感しただけではなく、そのことが大きな力となっていることが伝わってきます。単なるテクニックの習得に走ることなく、ファンダメンタルを土台として大きく伸ばそうとしているのです。

桜町Wingsの女子はまだバスケットボールを始めて間がない子どもたちが多い状況です。今までは模範となるべき先輩が少なく、お手本を見ることができませんでした。そのような意味で貴重な遠征となりました。昭和の服部先生からは「ローマは1日にしては成らず」という格言を改めて教えていただきました。

なお、鹿児島県のCRESTミニバスケットクラブの皆さんとも一緒に練習することができ、同じくファンダメンタルを大切にされている姿に多くを学ばせていただきました。写真は加藤清正生誕の地にある柊の木の前で、昭和の服部先生と必勝祈願をする子どもたちです。

(猛暑の中頑張っている子どもたちに励まされている小島)

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少し前の練習での出来事になりますが、一連のフットワークの中で最後のメニューはコート往復の全力ダッシュです。ハーキーからダッシュしてエンドラインを手でタッチして戻ってきます。その競走を楽しみにしている子もたくさんいます。

 

2年生のダッシュの時です。一人の男の子が途中でつまずいて転んでしまいました。すると驚いたことに隣を走っていたメガネをかけた男の子が、ダッシュをやめて転んだ男の子に手を差し伸ばしたのです。長年バスケットを教えてきましたが、こんな光景を見るのは初めてです。そしてまた二人は走り始めみんなより遅れてゴールをしました。

 

そのハプニングに、私は怒っていいのか、褒めていいのか、笑っていいのか迷ってしまいました。恥ずかしながら「何やってんだ!」と言いそうになりましたが、褒めることにし、みんなで拍手を送りました。

バスケットを指導していると、勝負にこだわって大切な心を忘れがちです。しかし、その手を差し伸ばした子どもの心を考えると、どのような時もやさしい心を大切にしなければならないと、子どもから教わった思いです。

これから少しずつ厳しい練習をしていくつもりですが、やしい心も大切に育てていきたいです。

(新人戦で足を踏み鳴らして審判から注意を受けた小島)

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体育館が使用できない日にミーティングをすることにしました。時間が十分にあったので、ブレーンストーミングをすることにしました。テーマは「バスケットを通して何がしたいか?」です。

バスケットを始めた理由は子どもたちそれぞれです。しかし、子どもたちは今何を考え何を目標にバスケットをしているのでしょうか。一人5枚ずつ紙を配り、思ったことを何でも書きました。

「心で負けないようにしたい」「キャプテンと同じくらいうまくなりたい」「まわりの流れを良くできるようになりたい」「家族の中で一番の最高傑作になりたい」「マイケルジョーダンをこえる」「チーム」のことでは「協力してパスをまわせるチームにしたい」「友達との関わりを深めたい」「みんなでチームプレーを頑張る」「練習内容を自分たちで提案したい」「チームを強くしたい」等です。

書いた紙をホワイトボードに貼り付けて話し合い、いくつかのキーワードが出てきました。

そして課題になっているのことは何かということを整理して、解決策を男女別に話し合いをしました。自分のバスケットの成長やチームを強くするという目標と、チームメイトと協力し関係を深めることを分けて考えていこうと思ったのですが、高学年の女子から意見が出ました。

「チームメイトとの関係を深めれば、チームも強くなる。」


私の方からはオンザコートとオフザコートという話をしました。コートの外での行動がコートの中でのプレーに繋がってくるということです。練習前の準備や片付け、あいさつ、整理整頓等を自主的に行うことが必ずプレーに生かされくるに違いありません。

(子どもたちの自主性に期待している小島)

 



 

 

昨年末に全国規模のミニバスケットの大きな大会が開かれました。桜町Wingsは参加しませんでしたが、懇意にしている強豪チームに2日間同行させてもらいました。レベルの高い試合の連続で、私が一番感心させられたのはその中で基本が徹底されているということです。安易に勝つことを追求するのではなく、バスケットボールの王道をいく強さです。

試合だけでなく同じ宿舎に泊めていただき、監督やコーチの会話からもチームの姿勢を学ばせてもらいました。ある試合でエースの選手が調子の悪い状況でした。ベンチでは重苦しい雰囲気になり交代させるか否かが検討されます。しかし、監督は最後までエースを出し続けました。

その夜、そのことが話題になりました。エースの子がシュートを決めるとチームが盛り上がり、今までどれだけその子に救われてきたのか、その子が調子が悪くて試合に負けるのならそれはそれでいいのではないか。

チームが勝つことだけを考えるのではなく、一人ひとりの子どもたちの心のことを考えての結論でした。私はそのチームの真の強さはそこにあると共感しました。

再び我が桜町Wingsのことを考えると、そのようなことで悩んでみたいと思うのですが、一歩でも理想に近づけたいです。

(いつまでも夢を持ち続けている小島)

このところ男女の先輩たちが時々来てくれて、一緒に練習に参加してくれます。チームのことを心配してくれているのかもしれません。昨日来てくれた先輩は2年前に桜町Wingsを卒業し、今は区内の強豪中学校でサブキャプテンをしている先輩です。先日の新人戦では区で見事に優勝を果たし、年明けの都大会を楽しみにしていると話してくれました。

 

その先輩は1年生の時から桜町Wingsに入部し、6年間ほとんど全ての練習日に参加してくれました。私が思い出す限りそのような子は彼一人です。しかし、彼が6年生の年はコロナ禍で満足な練習もできず、公式戦も中止になってしまうというかわいそうな年でした。その分中学校で大活躍してくれてうれしい限りです。

練習ではハンドリングの見本を見せてくれ、あるメニューを1分間切ることに取り組ませているのですが、50秒を切ったのは彼だけでした。その他ステップインシュートやドリブルチェンジなどの見本を見せてくれ、その速さに小学生の部員たちは唖然としていました。そして可愛い1年生にも優しく声をかけていました。

 

練習が終わり、最後に部員たちにアドバイスをしてくれました。

「もっと早く行動して、練習に集中しよう。コーチの話を真剣に聞いて実行することが大切だよ。その姿勢が絶対に試合に生きてくるんだ。そして、毎日の生活でも同じようにやるようにすると、絶対にバスケットボールも上達するよ!」

先輩の言葉には重みがあります。

私はいい事を言ってくれるなと感心しながら、そう言えばいつか誰かにも同じことを言っていたなと思ったのです。

 

先輩たちの心の成長と、バスケットボールでも大きな夢を持って頑張っている姿を見ることは、指導者冥利に尽きます。

(バスケットに限らず今の部員たちの未来を楽しみにしている小島)

 

しはらく記事の更新ができない日々が続いてしまいました。その後新入部員も迎えることができ、チームにも活気が出てきたところです。


10月に入り新しく5年生の女子が3人入部してきました。3人共仲良しでとても真面目に練習に取り組んでいます。

その中の一人が、先日の試合で絶好のシュートチャンスにシュートを外してしまいました。その子は涙を流しながらも目を真っ赤にしてプレイを続けました。

一生懸命ゴール下のシュートを練習してきただけに、その一本のシュートには熱い思いが込められていたに違いありません。それは単に一本のシュートミスかもしれませんが、私はその子のこれからのバスケットにかける決意を感じました。

後半には見事にシュートを決めて、グータッチをした時の笑顔が忘れられません。

これからも、失敗をすることや負けることが続くかもしれません。しかし、それらを全て未来に繋げていってほしいと願っています。


その練習試合の相手チームの保護者に、私の教え子がいて、何十年ぶりかの再会でした。試合が終わって開口一番、「昔はよくシュートミスをして怒られましたが、今はベンチでドンマイとか励ましているんですね。」と言われてしまいました。

(敬老の日に今日は何の日と聞いたら、子どもたちにコーチの日と言われてしまった小島)



今の時期は基礎的な練習に徹しているのですが、子どもたちが楽しみにしているので、最後は試合をやって終わるようにしています。

「最後にゲーム形式で練習するよ!」と言うと、3年生の男子が「え〜試合がしたかった!」と言うのです。
「だからゲームをするよ。」「キョトン」
やっと私も気がつきました。「試合のことを英語で、ゲームって言うんだよ。」
「ええ〜、ゲームって試合のことなの!」
子どもたちにとってはゲームのイメージは、ゲーム機で遊ぶゲームのことのようです。
「練習でやってきたことをゲームで生かさないと意味がないよ。」等の言葉を子どもたちに投げかけてきたのですが、もしかしたら意味が伝わっていなかったのかも知れません。
コミュニケーションとは難しいものです。

試合中にタイムを取って子どもたちにアドバイスをしても、その通りにできないことが多々ありました。子どもたちが話を聴いていないからだと怒っていましたが、こちらの伝え方が悪かったようです。

バスケットってゲームなの?答えはもちろんYESです。バスケットボールは本来ゲームのように楽しいものであり、試合もそうでなければいけないはずですね。
(以前バスケットは戦いだと思っていた小島)

新年度になり何人かの一年生がが入部して来ました。現在は人数の関係で1、2年生は女子のみを募集しています。


バスケットを知らない子どもたちが、初めてボールを手にする瞬間はとても新鮮です。その子どもたちから、毎年多くのことを学んでいます。初めてシュートが入った時の感激は、一人ひとりの大切な思い出です。
それが今年度は少し違うのです。練習の終わりには1年生の特別ルールでミニゲーム行います。

1年生はボールを持ってラクビーのように走ってもいい。ボールをリングに当てたら1点、シュートが入ったら4点などです。
バスケットとは言えないかもしれませんが、バスケットボールの楽しさを体感してほしいのです。


ゲームが始まってすぐ驚くべきことが起こったのです。多くの初心者は必ずと言っていいほどボールに群がります。ところがその1年生の女の子は、相手ボールになると全力でゴールに向かって全力で走り、ゴール下を守ったのです。
お母さんの話ではバスケットはまだ知らないと言うことです。とっさにその子が判断したと思われます。
子どもたちが教わらなくても直感で感じること、これが感性というものなのでしょうか。
そのような子どもたちの考えや思いを大切に育てていきたいと思います。


別な日のことです。やはり1年生を交えたミニゲームで、試合が終わるともう一人の一年生の女の子が、号泣するのです。
何が起きたのかと思いましたが、試合に負けた悔しくて涙だったのです。入ったばかりの1年生の悔し涙も初めて見ました。
先は長いですが、将来が楽しみです。
(先のことを考えすぎる小島)