ウチの愛犬の事である。


名は“ナナスケ”との事。


あ~~、櫻っちょはバンドやってっからNANAね的な事をよく言われるが…






名無しのナナからナナスケになったとはいかんともし難い事実だ。


放浪者だったのだ。


生まれてまもなく、飼い主が死去しちゃった手前、いろんな知人のウチを転々と放浪する、流浪人だったのでして。


で、ある時、櫻っちょが働く店の店長が飼うからって連れて来たんだけど、ちょっとお互い一目ぼれとかしたりして。


でも別れは別れ、お餞別におもちゃを買ってあげてバイバイしたのが、これまたご家族のお子さんが犬アレルギーでぶっ倒れちゃって、また流浪の身に。


ざまぁみろってんで、じゃあウチ来いよ的に手を取り合ってこっちまで引越しなんかして、現在に至っている。


結構世間の荒波をかいくぐってたりしてるので人を見る目はあるみたいで、犬ってちょっとね~~的な人には全く愛想なしである。


外面はとても良い。


病院とかでは先生たちのアイドル的存在だ。


散歩で出会ったお友達の飼い主からは愛想を振りまき普通にウインナーやお菓子をせしめとるあくどさ。


ガキには見向きもしない。


きっと…


ABだな。


と思ったり。


ちなみにオンナノコです。