今行なわれている練馬区議会の定例会では、2月17日に来年度予算の説明を受け、2月20日から質疑をしています。

 

これから少しずつ、私が質問した内容のご報告をしていきたいと思います。

 

まず今日は、2月20日の「都区財調・財政計画」というテーマの質問です。財政全般に関することを質問できる日ですね。

 

区民のみなさんに財政について分かりやすくお伝えしていく工夫について、またふるさと納税の課題について、ということで発言をしました。

赤字になっているところをクリックしていただくと、関連する資料のページが見られるようになっています。

 

---------

(2017年2月20日の予算特別委員会にて)

(かとうぎ桜子)

区政改革計画に関連して、財政について伺います。

区政改革計画の中で、取組13として、「区民の皆さんに区財政の現状を知っていただき、未来に向けてともに考えていただくための資料を作成、公表します」とありますが、これは財政白書のようなものと考えていいのか。どのようなイメージをもって取り組みとして掲げられたのか、まず伺います。

 

(財政課長)

区政改革の取組13で掲げました、財政状況を分かっていただくための資料ということです。今までも数年に一度、財政白書という形で問題提起のような資料をつくってきたところです。今度の取り組みの中においては、今までの財政白書等よりはもう少し簡素というか、ページ数立てについては少なめで、すぐ手に取って、気軽にまずは見ていただくところから始めたいと思っていますので、8ページとかそういった体裁になるかもしれませんが、パンフレット的なもので、気軽にまず見ていただくことに主眼を置いてつくっていきたいと思っています。

 

(かとうぎ桜子)

パンフレットのようなもので、最初のきっかけとなるものをというイメージなのかと思います。

 

公共施設等総合管理計画」が今、示されていますけれども、既にある施設を今後どのようにしていくかということは、とても難しいところがあるかと思います。

財政的な視点から厳しく考えていかなければいけない部分もある一方で、今ある施設は利用している方が必ずいて、その施設がなくなったり変わっていくことで困る方は必ずいるので、丁寧な対応をしていかなければ、その施設を拠点にして、今まで築いてきた地域のつながりが失われることになってしまいかねない面もあると思います。

 

そういう中で、丁寧に地域づくりをしていくためには、現状の課題を整理し、今後の計画を考える段階から区民に参画していただくことが、より一層重要になってくると思います。そういう意味で、財政の現状と将来の見通し、そして、自治体の行政がどうあるべきかということについて、区民の皆さんと一緒に考える機会を設けていくことが大切かと思います。

 

財政に関してのパンフレットのようなものをつくるということですけれども、それは、どういう形で具体的に活用していくか、考え方をお聞きします。

 

(財政課長)

具体的に何部を発行して、それをいつ、どういう形で区民にお示ししていくかについては、これから深く検討する必要があるかと思っています。

一般的には、区立施設等に置かせていただいて、気軽に手に取って見ていただく。場合によっては、お呼ばれすれば、私などが説明に伺うとか、そういうお声がかかれば喜んで行かせていただきたいと思いますし、もし、このテーマだけで、例えば、そういった説明会を設けて人が集まるような可能性があるのであれば、そういったことについても挑戦してみたいと思っています。

いずれにしても、せっかくつくっても、区民の方に知っていただかなければ何もなりませんので、広くそういったいろいろな手法を考えながらお伝えをしていきたいと考えています。

 

(かとうぎ桜子)

いろいろな形で財政について区民の方が一緒に考える機会を充実していっていただければと思います。

 

先ほどから、ふるさと納税の話が多くの会派からありまして、来年度は9億円を超える減収と見込んでいるという話もあって、「制度本来の趣旨に立ち返ることを国に求めていきたい」という財政課長からの答弁がありました。

「ふるさと納税を通じて寄付の仕組みのあり方について考える」とか、そういったきっかけになるのではなくて、現状では「おいしいものを食べられてお得だな」というものになっているのは、私も残念だと思っています。

そうしたふるさと納税の現状の課題についても、区民の皆さんに、財政的な面からも考えるきっかけとしてわかりやすくお伝えしていくことが必要かと思いますが、その点はいかがでしょうか。

 

(財政課長)

これまでもいろいろとご答弁させていただいた中で、そういった制度自体に矛盾であるとかゆがみが生じてきているところは、確かにそういう認識です。

ただ、だからと言って、区民の方がふるさと納税を行うことをよくないことという決めつけでご周知すること自体は、そこまでのことはなかなかふさわしくないかと思っていますので。ただ、制度全体とて、今、そういう課題があることについては、お伝えすることが必要なところかと思います。

 

来年度以降、パンフレットなりを考えるときに、ふるさと納税がどのような実態に変わっているのかというところもありますから、その辺の状況の推移も見ながら、いかに何を区民に伝えていくかということをよく検討して、取り組んでいきたいと考えます。

 

(かとうぎ桜子)

ぜひ、検討していただければと思います。

 

それから、財政に関して、国から来年度までに統一的な基準による財務書類の作成が求められているということで、今までも議会で話がありましたけれども、現在の進捗状況と、それによって区民にとって財政状況を知るうえで活用できる側面があるのかどうか、その点を伺います。

 

(財政課長)

公会計による財務書類の作成については、いわゆる統一的な基準ということで、平成29年度までに各自治体が基準に基づいた書類を作成しろというお達しがでています。練馬区は、いち早くそういった基準に基づいた日々の仕分けをもとに、今、財務書類をつくっていますので、大きな混乱は特にございませんので、今年度の決算における財務書類から、統一的基準でつくります。比較ができるようになりますので、何かしら活用できるかと。

-----------

時間切れでここで終わってしまって、最後の課長の答弁が「なんかできるんじゃないかな?」的な尻切れトンボになっていますが(笑)

財務書類については、自治体共通の基準での書類作成になることで、他の自治体との比較ができるようになるというのが一番大きなところだということです。そういう点で区民が区の財政について見ていく際にも活用できるのでは、というのが課長の最後の答弁の意味かなと思います。