9月28日に2015年度決算のこども家庭費の質疑で質問した、児童館の指定管理について、ご紹介します。


--------------


(かとうぎ桜子)

児童館委託経費について伺います。


2014年度の労務環境調査で、指定管理を導入している2か所の児童館の調査をされています。

その調査の結果に基づく改善については、2015年度以降の課題として取り組まれてこられたと思いますので、その点をお聞きしたいと思います。


2か所の調査をしたうち、特に1施設にかかわる部分ですが、何点か伺います。



まず、社会保険労務士からの指摘として、台帳や規定等の不備が複数指摘されています。

この調査の対象となっている児童館は、区の児童館として初めて指定管理者制度を導入したところで、事業者は2館とも比較的規模の大きなところであったと思います。


労務環境調査は、調査によって見えてきた課題そのものを問題とすることではなくて、状況を改善することが目的ですし、一定の指摘はどこの施設も受けているかとは思います。

特に、初めて練馬区の施設の指定管理業務に入っている法人の場合は、初めての調査であるために指摘が多いという傾向もあるかもしれません。

ただ、ほかの自治体でも事業の実績がある法人で、法人としての規模も大きいために、人事管理のシステムなども整っていると考えられるようなところなのに、今回の調査結果を見ると、ほかの法人と比べても比較的指摘が多くなっていることが気になっています。


事業所側から何か事情や意見などをお聞きになっているか。その後の改善はどのように進んでいるかをお聞きします。


(子育て支援課長)

今回、労務環境調査を行って、その内容で書類上の不備が指摘されていることについてです。


まず、当該の法人に対しては、私たちとしては日々指導させていただいているところではございます。

今回、新たに指定管理を始めて、そこに人員等のさまざまな書類の整理を新たに始めたということで、若干不慣れなところもあったところです。



しかしながら、私たちといたしましては、現段階ではこれらの書類の不備については、しっかりと不備を是正したことを確認しています。今現在では、全て整っているということです。



(かとうぎ桜子)

それから、従事者アンケートでも、一つの児童館で、「職場で何か困ったときがあるときに、同僚はお互いに助け合っていると思うか」、「職場の雰囲気はいい方だと思うか」、「人事評価は適切に行われている方だと思うか」という項目で、「どちらとも言えない」と「いいえ」という数が多くなっています。


児童館という施設は、さまざまなこどもが来る施設であるという性質上、その場の雰囲気は気になる部分だと感じております。


指定管理の児童館も含めた区としての児童館の職員の研修、また館の運営やこどもを取り巻く環境などで気になることがあったときの情報交換など、現場の従事者が安心して児童館の業務につけるようにするために、区として実施していることがあればお聞かせください。



(子育て支援課長)

まず、職場を良好に保つため、どう維持していくかについてです。

この労務環境調査のアンケート等でも指摘された内容については、まず第一義的には、当該法人がしっかりと責任を持って対応していくべきことと考えています。



しかしながら、私どもといたしましても、区民の皆さんに安定的に良質なサービスを提供するために、日々こちらの指定管理者には、巡回して必要に応じて指導させていただいています。


また、指導に際しましても、区の児童指導職の職員が現場をしっかりと踏まえたうえで、対応させていただいています。


また、の職員の質向上では、区の研修を積極的に活用していただいています。

また、研修の中には、高学年児童への対応ですとか、障害児への対応ですとか、あるいはコミュニケーションが困難な児童への対応ですとか、虐待防止など、さまざまな研修を用意しまして、スキルアップのための環境整備を整えているものです。



(かとうぎ桜子)

今、児童館はこの調査の対象となっている2館から始まって、現在4館に指定管理者が入っているかと思います。


先ほども申し上げましたけれども、日々さまざまなこどもが立ち寄って、さまざま多様な課題を受けとめる最初の入り口になる場所でもありますし、こどもたちにかかわりたいと考える地域の拠点となる場所でもあるという特性も踏まえて、こどもたちの状況を受けとめる方法について、働いている職員の方々が意見交換のできる場、情報交換ができる場は、区としてきちんとフォローする体制をとっていただきたいと思います。

時間がなくなりましたので、意見として述べて終わります。