9月20日の決算委員会・地域文化費の項では「文化交流ひろば」のことを質問しました。


文化交流ひろばは光が丘の小学校が統廃合した後施設を活用して2013年度から開設された施設です。

施設を作るにあたって、条例の中にもっと「多文化共生」のことを書き込むべきではないかということで、当時の会派で修正案を出したことがありました。その時のことはこち をご覧ください。


施設開設後の運営状況を確認するため、今回は質問をしました。


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(かとうぎ桜子)

文化交流ひろば運営費について伺います。


文化交流ひろば条例には、この施設の事業として多文化共生および国際交流の推進に資する区民の活動の機会および場の提供、情報の収集および提供を行うとされています。


2013年度に施設が開設して以降、こうした多文化共生・国際交流という点についてどう取り組まれてきたか、施設開設によって充実できた点などを改めてご説明ください。


(地域振興課長)

国際交流の集いであるとか、国際交流サロンなどの交流事業、あるいは、初級日本語教室、日本語を教えるボランティアの養成事業などを実施するほか、情報コーナーでの情報提供を行っております。


事業の実施や情報提供の場が区役所以外にもできたことで、事業数の増や情報提供の件数増につながっていると見ております。


(かとうぎ桜子)

文化交流ひろばを条例に位置づける際に議会で説明があったのは、情報の収集および提供とは、基本的に、外国人の方から個々にご相談があったことに対応するために、ひろばにいる相談員が情報を集め、相談者にお返しするというイメージだということでした。そして、その対応の中で汎用性のある情報に関しては、区としても活用していくということでした。


そこで、実際の相談の状況、また、相談員からお聞きになっているご意見などがあればお聞かせください。


そして、それを踏まえて、区として、同多文化共生施策に生かしているかを伺います。


(地域振興課長)

平成27年度(2015年度)は、多言語情報支援員という形で13名の方が毎日1名ずつ交代で担当しております。相談の内容、情報提供の内容につきましては、暮らしに関することであったり、教育に関すること、また、区の事業に関すること、いろいろと多岐にわたっています。


内容が非常に個人的な内容であったり、また、いろいろな分野にわたっているということですので、必ずしも掲示板等での情報提供は難しいと思っておりまして、提供した情報の内容は支援員の中で共有できるように、文書に残して活用しています。


また、支援員の方からは、日本語の取得についてよく聞かれるということです。われわれの方が行っている日本語教室の充実、あるいは、区内でのそういった日本語を教える場の情報の提供、取得について、われわれとしても努めているところです。


(かとうぎ桜子)

文化交流ひろばについて区のホームページに載っている利用者アンケートは、主に音楽練習室など、部屋の利用に関するものだけでした。区として、この施設は部屋貸しの部分をメインと考えているのかということを、認識を改めて確認したいのが、質問の1点目です。


そして、また日本語の学習支援や相談など、今までご説明いただきましたけれども、多文化共生の事業の利用者の声や事業の実施状況なども、もっとホームページなどでも発信していくべきではないかと考えますが、その点についても考えをお聞きしたいと思います。


以上2点をお答えください。


(地域振興課長)

文化交流ひろばは演劇や音楽などの練習ができる文化芸術活動支援のための施設のほかに、また、外国人などの多文化共生支援のための情報コーナーや交流室などの施設がございます。

いずれも、単なる部屋貸しだけではなく、文化にかかわる事業を実施することを目的としております。

今後とも利用者のいろいろな意見、声についての発信もしていきたいと考えています。


(かとうぎ桜子)

この施設を整備する前段で行っている外国籍住民意識・意向調査では、共生のまちづくりに必要なこととして、外国人への偏見・差別をなくすための努力、日本人との交流会やイベント、外国人も意見や提案をしやすくするということが特に上位に上がっていました。そういう点に取り組んでいくためにも、文化交流ひろばでの活動を充実させることは大切なことだと思います。


そして、これらの取り組みについては、日本人の住民に対しても、情報発信、啓発をさらに工夫していただきたいと思います。