9月29日の決算特別委員会は、「こども家庭費」について質問できる日でした。この日は私は、児童館の中高生の居場所づくり事業と青少年館の活用という、どちらも若年層が過ごしたり相談したりできる場について質問をしました。



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(かとうぎ桜子)

児童館維持運営費の中の中高生の居場所づくり経費について伺います。児童館で中高生の居場所づくりをされていますが、今、何館で実施し、どのような事業をされているか、また活動の状況など、現状について、まずご説明ください。




(子育て支援課長)

中高生居場所づくり事業については、なかよし児童館の見守りを含めますと11館という形です。

事業内容としては、それぞれの中高生が楽器演奏だとか、多いのは各児童館で卓球等のスポーツ活動をやっている場合、あるいは図書室等々を使って仲間とお話をしたりして、情報交換といいますか、交流を深めている場合等々ございます。

また、中には職員への相談といいますか、悩み事を打ち明けるという相談を受ける場合もございます。



(かとうぎ桜子)

学校以外にも地域の中で中高生が安全に過ごせる場、そして相談できる場があることは重要であると私も考えているのですけれども、区としてはこの事業の意義をどう捉えているかをお聞かせください。




(子育て支援課長)

中高生になりますと、それぞれ中学生は部活動があったり、それぞれの活動が一定ある中での状況になります。そういった中で、学校での生活等々になじめない子どもも中には出てくる部分でもございます。

そういった意味では、小学校時代なりに児童館等に通った子どもたちであれば、足が向く場所といいますか、そういったところで、地域の中で気軽に行けるセカンド的な居場所といいますか、サブの居場所という部分になるのだろうと思っています。

そういう意味で、そういう形の中で、子どもたちが活動する中で自分の自尊心なり存在意義を培っていく。あるいは先ほど申し上げましたけれども、悩み事を抱えているときに友達と話をする。職員へも相談をするという形の中で、福祉的ケアが必要な子供たちを早期に発見する場にも場合によってはなるという意味で意義があると考えているところです。




(かとうぎ桜子)

青少年に対する具体的なサポートとして、今、区が取り組んでいることとしては、例えば生活保護世帯や生活困窮の不登校の子どもの学習支援などがあるかと思います。ターゲットを絞ってやっていく事業も重要だとは思うのですけれども、ただ一方で、生活困窮に当てはまらない、不登校という状態ではないということで、事業の対象にはならない、だけれども辛い気持ちを抱えている子たちに対するサポートも考える必要があると思います。

そういう意味で、ターゲットを絞らない、どんな子でも立ち寄れる場が地域にあることは重要で、その点、児童館の存在意義は大きいし、中高生の居場所づくりも必要であると思います。


子どもたちに、この事業があることをまずは知ってもらうことも必要になってくると思うのですけれども、引き続き取り組みを進めていただきたいと思いますが、今後どう取り組んでいかれるか、考えをお聞かせください。



(子育て支援課長)

毎年度2館ずつ拡大をしています。

いずれにしましても、拡大をしていく中で全館での実施をまずはしていきたい。そういった中で、各館ごとにそれぞれ特色を出しながら取り組んでいくことになろうかと思っています。

また、館によっては、中学校にお邪魔して児童館でやっていることのご案内をする機会をつくったりする中で、中学校とのつながりをつくることもやっています。そういう中での地域の中で、児童館が存在することを知っていただくような形の取り組みを地道な形で着実に進めてまいりたいと考えているところです。




(かとうぎ桜子)

ぜひ進めていっていただければと思います。


それで次に、今の話と関連するテーマになりますけれども、青少年館維持運営費に関して伺います。


青少年館はねりま若者サポートステーションが実施されている場でもありますし、生活困窮者支援の一環として行われている学習支援の実施場所としても活用されているかと思います。

若い世代の方が抱える可能性のある課題として、こうした生活困窮のこととか、それに伴うさまざまな課題があったり、ひきこもりのことなど、課題がありますので、こうした課題に対応する事業を取り組む場として、青少年館は役割を果たしているかと思います。こうした事業を実施する場であるほかに、青少年館として若い方からの相談を受けるなどのサポートの体制はどのようにとられているかをお聞きします。



(青少年課長)

青少年館で、相談としては施設の利用に関する問い合わせが多くありますけれども、困難を抱える青少年からの相談もございます。その場合には、併設しておりますねりまねりま若者サポートステーションなど、専門の相談内容に応じた対応を実施するなど、きめ細かな対応を行っているところです。



(かとうぎ桜子)

青少年館は、現状どちらかというと若い方が活動の場所として利用するということや、先ほどのねりま若者サポートステーションなどの事業を実施する場所であるという場所貸し的な役割が強いと思うのですけれども、若い世代の方が持っている課題にアンテナを張って、区として取り組む拠点として青少年館をより積極的に位置づけて活用していく考え方もあるのではないかと思います。

その点については、ほかの事業との連携であるとか、学校との連携であるとか、そういった積極的な取り組みを青少年館を拠点にしてぜひ進めていただきたいと申し上げて終わります。