都市整備費の質問では、協働推進拠点事業というものについても質問しました。

これまた時間切れで、言いたいことが十分に言えたわけではないのですが…。


福祉のまちづくり推進条例に基づき、2010年度から始まったのが協働推進拠点事業。まちづくりセンターに委託して実施されています。






これは、まちづくりセンターに置いてあるチラシをもらってきたものです。(写真をクリックすると大きく表示されます。)


ユニバーサルデザインについて気になることがあれば、まちづくりセンターに相談しながら取り組むことができるということが分かります。





こちらはまちづくりセンターのホームページの記載。


せっかくなら、チラシと同じようにもっとわかりやすくすればいいのにと思います。


6年ほど前になりますが、私の事務所で数回にわたってバリアフリーの勉強会をしたことがあります。その際、一級建築士の資格をお持ちでバリアフリーのとりくみを進めている方に講師として来ていただき、お話をしていただいたことがありました。



バリアフリーを進めるためには、例えば間口が何センチないと車いすが通れないとか、せっかくトイレの便座の横に手すりをつけてもトイレを使う人の肩の位置より後ろに手すりがあったら使えないとか、人間の動線とモノの配置をきちんと計算しないといけません。


バリアフリーは視点は福祉だけど必要とされる専門性は建築です。


だから、福祉を利用する当事者、福祉にかかわる人、建築にかかわる人が一緒に考えていく必要があります。「福祉の気持ち」だけでは成り立たない、別の専門性が必要になる分野です。


現状では一般的にバリアフリーというとどちらかというと「気持ち」と思ってしまうように感じるのですが、もっと建築やまちづくりとしての視点を皆が学べたら興味深いのではないかと私は思います。


だから、せっかくまちづくりセンターがこういう取り組みをしているならば、もっとたくさんの人に知ってもらったらいいのにと思って質問したというわけです。




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(かとうぎ桜子)

協働推進拠点事業委託料について伺います。

協働推進拠点事業は、委託をして実施しているということですけれども、これは具体的に、どこでどのような形で実施しているのか、相談件数やどういう目的で利用されている方が多いのか、こういった利用状況についてお聞かせください。




(建築課長)

委託先は公益財団法人練馬区環境まちづくり公社の練馬まちづくりセンターです。


委託内容は三つありまして、建築物や公園などの区立施設、設計する際の区民意見聴取事業、次に区内の建築業者を対象としたバリアフリー研修の開催、バリアフリー化に関する相談への対応や備品貸出、そしてバリアフリー整備事業に関する申請の手続支援です。



相談件数は、平成25年度が95件。平成26年度は44件。



利用目的としては、建築物や設備のユニバーサルデザイン化、バリアフリー化に関する相談や情報収集などが主なものです。




(かとうぎ桜子)

まちづくりセンターに置かれているチラシを拝見したのですけれども、それはとてもわかりやすく、店舗のバリアフリー化であるとか、区民への啓発であるとか、取り組んでいくということが書かれていました。


ただ、今ホームページなどでは、そういった情報が十分でないと思います。せっかくやっているものですので、区民の方にも分かりやすく情報提供する工夫をしていただきたいと思います。


区と協働推進拠点と、どのように役割分担しながら、今取り組んでいるのか、また区民の方へ、どのように情報発信されているのか、その点について伺って終わりたいと思います。





(建築課長)

区との役割分担は、建築物の設備のユニバーサルデザイン、バリアフリー化に関する相談を受けて、改善の提案を行った際にもれなく行います。そして実施に関しては、区の助成事業を紹介し、区としましては、それを受けましてセンターと連携を図りながら、バリアフリー整備事業に対する助成を行っております。


(情報発信について答えてもらう前に質問時間が時間切れとなりました。)