決算特別委員会で、私の質問時間は7分なので、この課題は時間切れで意見のみになってしまいました。


区は、「安全安心パトロールカー」というのを区内に巡回させていて、防犯対策をしています。他の議員さんが質問される中で、「もし夜間のパトロール中に小中学生と思われるこどもを見かけた場合、どう対応されているのですか?」という質問をされました。

中学生2人が殺害されてしまった事件から見えてくる課題として、夜間に外にいるこどもを見かけたときに、どれだけ大人がその子たちを気にかけていかれるか、という問題意識から質問されたのだと思います。


それに対する区の答弁が、「いろいろな状況がありますが、こどもに声をかけた上で、警察に連絡して対応してもらう」というものでした。


まず当面の安全確保のためにできることのひとつとして、警察に対応してもらわざるを得ないということはあるかもしれませんが、ただ、その子たちが外にいる理由が、家での環境に課題があるということだった場合、警察が対応して家に連絡し、家に帰すということでは根本の解決にならない場合もあると懸念しました。そこで、以下のような意見を言いました。


---------

持ち時間が少なくなってきましたので、意見が中心になりますけれども、防犯・防火区民支援事業費のところで伺いたいと思います。


先ほど、ほかの会派の方からのご質問のところで、少し気になった点があったものですから、意見を言っておきたいと思います。

安心・安全パトロールで、夜、小中学生を見つけたとき、どのように対応するかということで、警察への連絡という答弁があったかと思います。

児童相談所や子ども家庭支援センターとの連携はしていないのでしょうか。


ネグレクトがあるなどの理由で外に出ている子どもの場合には、警察への連絡だけでは、不十分だと思いますので、福祉との連携も進めていただきたいと思います。


--------


ここで時間切れになってしまったので、行政担当者からの答弁は得られませんでしたが、あとで個別に聞いたところ、必要だと判断した場合、子ども家庭支援センター等への対応も含めてやっています、と言っていました。


ただ、そうなると必要性の判断はどのようにするのか、といった課題も出てくるかと思います。


地域で「パトロール」をするのであれば、不審者を監視するというよりもむしろ、困っている区民に対する福祉的なアウトリーチ(役所の窓口で待っているのではなくて出向いて声をかけていく)という意義を持つべきではないかと思います。