予算委員会の場で、災害対策については、「女性の災害対策」というものも質問しました。



(かとうぎ桜子)
男女共同参画施策経費の関連で伺います。
これもまた震災のことで伺いたいと思いますが、3月11日の震災を受けて、人権・男女共同参画課として女性の視点からの災害対策について講座であるとか啓発であるとか、あるいは議論、提言であるとか、何か取り組みを今年度なさったかどうか、まず伺います。

(人権・男女共同参画課長)
平成23年度、「男女共同参画センターえーるフェスティバル」におきまして、これは被災地支援・風評被害防止の観点から福島県塙町の物産展示販売コーナーを設置して、被災地支援・風評被害の防止を図ったものでございます。
それ以外に、区民企画講座の中で、講釈師が語る大震災、あるいは「今知っておきたいこと~原発事故と私たちの未来」という講座を実施しております。

(かとうぎ桜子) 
今、地域防災計画の見直しの中で、女性に対する対策も計画の案で盛り込まれているかと思います。
その中で、着がえとか授乳とかといった女性に対応できる避難拠点づくりを、女性の参画のもとに進めていきたいと具体的な課題の例を挙げながら書いていらっしやると思いますけれども、やはり災害に遭ったときには女性特有の問題をなかなか周りに伝えづらい状況があって、健康や身の安全の確保が難しくなってしまう、侵害されてしまうおそれもあると思います。

それから、やはり災害時に皆さんストレスを抱えている中では、残念ながら弱い人にストレスのはけ口が向かってしまうこともあって、DVの問題なども深刻化して、しかも震災のこともあるからなかなか顕在化しにくい課題もあると伺っています。ですので、災害が起きてからの対応ではなくて、やはり日ごろからの準備がとても重要なことかと思います。

地域防災計画の中には、避難拠点の運営の中への女性の参画は書いていますけれども、それはもちろんのことですが、それだけではなく、いろいろな場面で区民の皆さんと男女共同参画の観点から災害対策について考えるべきであると思います。
男女共同参画センターや、男女共同参画の懇談会で議論をすることをより行っていただきたいと思いますけれども、今後の取り組みについてお考えがあればお聞かせください。

(人権・男女共同参画課長) 
男女共同参画懇談会という審議会を設けております。
この中では男女共同参画計画に関することや、男女共同参画問題の議論をしていただいているところです。今回、ご提案のあります震災対策と男女共同参画の議論につきましては、このことを議題とすることについて懇談会のご意見等も伺いながら検討を進めてまいりたいと考えております。

(かとうぎ桜子)
実際に震災があって、そこから見えてくる課題もありましたので、それを通して男女共同参画について改めて考える機会として積極的に行っていただきたいと思います。

それから、講座に関しては民間でもいろいろ取り組みを行っていると思いますけれども、例えば女性が災害時に個人として備えておくべきグッズについてといつた冊子をつくっているものもありますので、一般的な災害に備えるグッズについては啓発等、区もされていると思いますが、女性の視点に立った災害対策、個人でできる具体的な対応についての講座などもぜひ検討していただきたいと思います。