6月29日までで区議会の定例会が終わり、7月1日~3日まで2泊3日で宮城県気仙沼に出かけてきました。

2011年12月に気仙沼の仮設商店街・南町紫市場がオープンして以来、カンパをお送りしていますが、ご協力いただいている皆さんにお声かけして、私を含め11名で出かけてきました。

何回かに分けてその様子をご紹介します。

今回は一ノ関まで新幹線で行き、そこからレンタカー2台に分乗して気仙沼に出かけました。
1日目は残念ながら雨でしたが、2日目からはお天気に恵まれました。


初日はまず南町紫市場に向かい、皆好きなお店で昼食をとりました。
ちなみに私は、商店街の会長さんがやっているお寿司屋さん「あさひ鮨」へ。








気仙沼の名物・フカヒレを使ったお寿司があります。


紫市場をすこし見て歩いたあと、同じ気仙沼市内にある仮設商店街「復幸マート」へ移動しました。






2月に練馬で区政報告会 を行ったとき、スカイプ(テレビ電話のような形)で気仙沼とつないで、紫市場の方と復幸マートの方とお話をしました。

復幸マートのほうは私はあまり交流がなかったので、この2月の会でご紹介いただいたご縁でつながりを持ちましたので、今回訪ねてきました。





写真は、小野寺商店の小野寺由美子さんと。





この商店街の近くには以前、「共徳丸」という大きな船が津波で打ち上げられていて残っていましたが、今は撤去されてすっかりなくなっており、その後はかさ上げ工事が続けられています。
上の写真は復幸マートの2階から駐車場と向かいの土地を見渡したものですが、向かいの土地が今かさ上げ工事中。5.5メートルまでかさ上げされる予定だそうです。


その後、「リアス・アーク美術館 」へと向かいました。





館内を写すことはできませんが、とても良い美術館ですので、気仙沼に行かれる方はぜひ足を運んでみてはと思います。
気仙沼の古くからの歴史(漁業・農業、食文化の歴史など)といった民俗資料もとてもわかりやすいですし、東日本大震災の被災物を展示しているブースもとても充実しています。震災が起こった当初から、美術館の役割と考えて写真などの記録をとることをしてこられたようで、たくさんの写真の展示とエピソードが書かれています。
被災した人のエピソードは、聞き取ったものや収集した被災物から推測されるエピソードをふまえて再構成した「フィクション」としているという注意書きがあります。個人的な経験を人へ伝えるときの配慮として再構成することは必要なのだろうと思います。

直接当事者から聞かなければ分からないような経験をより多くの人が知り、学ぶためには、こうした工夫が必要なのだと思います。震災のことだけでなく、たとえば福祉のことも、当事者にとっての経験や困り事にどんなことがあるのか、知る方法としてこのように事実を再構成しながら人に伝えていく工夫は大事だなと思いながら見学をしてきました。
私がこの美術館に行くのは2度目ですが、内容がとても盛り沢山だし、何度行っても学ぶことのある場だと思っています。


美術館見学の時間を長めにとって、その後は再び紫市場へ。ちょうどこの日は石井里佳さんという方のコンサートがあったので、私たちも一緒に楽しませていただきました。





この日は雨だったので、コンサートはcadoccoというスペース を使って実施。

仮設商店街は南町紫市場に限らず多くの場合、仮設住宅とは地理的に離れていることが多く、地元の人に利用してもらう、たくさんのお客さんに来てもらうことに頭を悩ませていらっしゃると聞きます。紫市場ではこのように定期的にいろいろなイベントを行うことで、お客さんに来てもらう工夫をしていると以前から聞いていたので、こうしたイベントにご一緒できたのも私たちにとって良い経験でした。


その後、南町紫市場内の飲食店で夕飯をいただき、この日は気仙沼プラザホテル に宿泊をして、1日が終わりました。

次回へ続く。