今日は3月11日、震災から4年が経ちます。
練馬区役所でも午後2時46分に合わせて黙祷しました。

震災のあと、東北に出かけることが多くなり、福島、宮城、岩手に在住する友人がたくさんできました。その友人たちがあの日以来今日にいたるまでどんな経験、どんな思いをしてきたのだろうか…私には想像しえない部分がたくさんあるだろうということ、黙祷をしながら考えていました。


今週いっぱい練馬区議会の第一回定例会が開かれており、来年度予算の質疑で私は保健福祉費、こども家庭費について質問しました。これからしばらく、その内容のご報告を書きますが、今回は災害時の福祉避難所のことを書きます。

東日本大震災の時にも、障害のある人や介護の必要な人たちがつらい避難生活を強いられました。きちんと備えて、今後もし大きな災害が起こった時に少しでもつらい経験をする人が減るようにしていくことが、東日本大震災を目の当たりにした私たちの責任だと思います。

特に福祉的なケアを要する人は、バリアフリーになっていない避難所で横になることもままならない、トイレにも行けない、障害によって体温調節が難しいのに避難所は室温の管理が不十分である、などの理由で健康を害してしまう危険性がありますので、きちんと備える必要があります。

この点は議会で質問できる機会があるたびに指摘している課題です。直近のものはこちら をご覧いただければと思いますが、なかなか進捗しないので今回も質問しました。

----(以下、未定稿の議事録より。話し言葉のため読んでいて助詞などが分かりづらい部分は一部修正してあります。また、行政からの答弁の言葉遣いが「○○につきましては~でございます」といった感じで丁寧すぎてかえって分かりづらいので、以下の文中では簡素化しています)------------

(かとうぎ桜子)
災害時要援護者対策費の(4)福祉避難所運営費について伺います。

災害が起きて、長期の避難生活が必要になった場合、障害のある方や介護の必要な高齢者で一般の避難所での生活が難しい方がいらっしゃったときには、福祉避難所に行くことになりますが、アクションプランでは今ある福祉避難所37か所を、3年間で3か所増やして40にするということです。

健康福祉委員会では、既に予定施設は決まっているということだったのですけれども、具体的にそれはどこなのか。また、新たな福祉施設ができてから、交渉などのプロセスをどのように積み重ねて福祉避難所としての指定をするのかという点についてお聞かせください。

(経営課長)
新たに指定する3か所の福祉避難所ですが、まず平成27年度に田柄福祉園および練馬特別支援学校、平成29年度に区有地を活用して整備する特別養護老人ホームに併設するデイサービスセンター、あわせて3か所を考えています。

また、新たに施設が開設された後、福祉避難所としての指定のプロセスですけれども、私ども、福祉避難所の運営については、原則としてその施設の職員の方に運営に当たっていただきたいと考えています。

そういった意味で、事業者と災害時の対応および備蓄物資を各施設に置いていただく、配備していただく必要がございますことから、施設の有効スペースの活用等、細かいことをいろいろと詰めたうえで福祉避難所として指定するものです。そのために一定の時間がかかっているという現状があります。

(かとうぎ桜子)
福祉避難所では、物理的なスペースも人的な体制という意味でもさまざま課題があって、必要性はありながらなかなか進んでいかないという部分もあるかと思います。

まず、地域バランスのことを伺いたいのですけれども、今、37か所ある福祉避難所のうちの、例えば2か所が大泉学園町9丁目に集中していて、一方で空白になっている地域があるなど、地域バランスにも課題があると思います。
長期にわたる避難生活が必要になる状況を考えると、まちの中が混乱している状態であるということも考えられるので、小学校、中学校の避難拠点から歩いていかれるような近い距離に福祉避難所があるということが大切だと思います。

今後、地域バランスの問題を解消するために、どのように取り組んでいかれるのかお聞かせください。

(経営課長)
福祉避難所については、一般の小中学校の避難拠点からの移動ということがあります。
災害時は交通手段等も十分に確保できない中では、できるだけ身近なところに福祉避難所があった方がいということは私どもも承知しています。

今後の地域バランスも考慮した福祉避難所の整備については、かねてから私どもも地域的に、若干福祉避難所が足りないと考えている地域があります。
そういったところに新規施設の開設の計画があった場合には、積極的に福祉避難所の指定を考えていきたいと考えています。

また一方で、新規施設のみに対応を考えていると、地域バランスの穴を埋めることはなかなか難しいという現状があります。
福祉避難所と指定するためには、施設のバリアフリーおよび直接的な処遇をする専門知識を持った職員の配置等、一定の条件が必要になっています。そういったことも踏まえて、既存の施設等で福祉避難所に指定できるところがないかどうか、今後の検討の中で進めていきたいと考えております。

(かとうぎ桜子)
その点についてはぜひ進めていっていただければと思います。

それから、来年度、福祉避難所に無線機の配備をするということです。
新たに無線機を置くことによって、訓練の仕方であるとか地域の避難拠点との連携の仕方、また実際に被害が起こったときの対応の仕方など、どのような点が改善するのかお聞かせください。

(経営課長)
まず大きな災害があったときに、固定電話、携帯電話等、非常につながりにくい状況が予想されます。そういった意味で、リアルタイムに各避難拠点および福祉避難所の状況を把握するために、確実な通信手段の確保が必要だと考えています。そのため、来年度無線機を配備するということを、区政運営の新しいビジョンおよびアクションプランの中に位置づけました。

当然、訓練時にこういった無線機を活用することは言うまでもありませんが、大きな災害が起こったときに、それぞれ福祉避難所として指定している施設の被害状況および小中学校の避難拠点で福祉避難所への移転を必要とする人がどのくらいいらっしゃるのか、そういった情報をしっかり把握したうえで、適切な福祉避難所運営のために活用していきたいと考えております。

(かとうぎ桜子)
今回、無線機が配備されるということはとても大事なことだと思いますが、逆に言えば、今までそれが行われていなかったということで、この無線機のことに限らず、福祉避難所の体制の整備というところにはまだまだ課題があるのではないかと思います。
無線機についてはできるだけ早い段階で整備していただいて、その他の部分についてもしっかり取り組んでいただきたいと思います。

福祉避難所は、2013年12月に区としての福祉避難所のガイドラインがつくられて、昨年1月に予定施設に対してマニュアル整備に関する説明会をされたと伺っています。その後、もう1年以上たつわけですけれども、マニュアルの整備の進捗状況はどのようになっているかお聞かせください。

(経営課長)
マニュアルの整備状況ですが、各施設、まだ完全にそろっているわけではないと私どもは把握しています。

私ども、まずガイドラインを作成いたしましたが、このガイドラインで最低の開設運営はできると考えてございます。
ただし、各施設固有の条件がございますので、そういうガイドラインでは足りない部分をマニュアル等で埋めていただきたいということで、これまでにも施設長会議等でお願いしてまいりました。引き続き、マニュアルの整備については、各施設に要請していきたいと思います。

あわせて、毎年訓練を開催しています。そういった訓練の中で見えてきた課題等についてもできるだけマニュアルの中に定めていただきたいということで、引き続き各施設に要請してまいります。

(かとうぎ桜子)
福祉施設や特別支援学校などいろいろな運営体制があって、日々利用されている方への対応や、その施設の利用者さんの災害時の対応というところだけでもお忙しい中で、福祉避難所としてのマニュアルづくりというところがなかなか進まないという事情もあるのではないかと思うのですけれども、ただ、マニュアルをつくることそのものが目的というよりも、そういった作業を契機として、それぞれの施設でどれだけの避難者の方を受け入れられるのかということや、職員の体制、それから地域との連携を検証して、改善し進めていくことがとても大事ではないかということで私は指摘させていただいています。

日ごろから近隣の避難拠点と連携して、情報交換して、一緒に訓練をしていく体制が必要ではないかと思います。
東日本大震災のときにも、避難所に障害のある方がいらっしゃるか、困っていらっしゃる方がいらっしゃるかということで、こちら(※被災地以外の地域)から障害者団体が出かけて声をかけたときに、「ここの避難所には障害者はいません」と言われたけれども実際にはいらっしゃったというケースもあったそうで、地域の方が、障害のある方が避難所で困っていることに気づかないということも起こり得ると思います。
日ごろから情報交換、訓練を一緒にやっていくことが必要だと思いますが、その点についてどのように進められているかお聞かせください。 

(経営課長)
福祉避難所の開設、運営に当たっては、先ほども答弁申し上げましたけれども、原則としてその施設の職員の方が業務に当たっていただくということでお願いしています。大きな災害があったときに、どのぐらい各施設で職員の方が参集できるかという課題もありますし、当然、地域の方のお力をかりるということも必要になってくると思います。

各施設では日ごろから地域の方との交流を進めるなど、地域の中の施設として活動することを大変重要視している施設もあります。こういう視点をさらに広げていただけるよう、開設訓練に当たっても、できるだけ地域の方等にも参加していただきながら、充実した訓練になるよう、今後もお願いしていきたいと考えております。

(かとうぎ桜子)
ぜひ地域との連携は進めていっていただきたいと思いますし、それから、職員の方の対応という点でも、例えば高齢者のデイサービスであるところで、知的障害、精神障害の方なども受け入れていくということも考えられるので、職員の方の研修体制といったところにも課題があると思いますから、そういった面も含めて、福祉避難所の体制整備についてはさらに進めていっていただきたいと思います。
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