2013年のキャメロン政権時にできた「Bedroom Tax」ってご存知ですか?

新聞記事に「Bedroom Tax」の裁判記事が載っていました。

 

 

まず「Bedroom Tax」ですが、その名の通り「寝室税」です。

但し、生活保護(この場合は政府から住む場所を与えられていたり、家賃の負担をしてもらっている housing benefit を受けいている方。)を受けている方が対象となります。

ご自分でお家賃を払っている方、物件を購入されている方は基本的に関係ありません。あくまで生活保護を受けている方対象です。

 

 

例えばカップルが1LDKの家に住んでいた場合は全く問題なしです。

この同じカップルが2LDKの家に住んだら生活保護が14%カットされ、3LDK以上の家に住んだら生活保護が25%カットされる法令です。

 

要するに「税金で暮らしているのにスペアールーム(寝室以外の部屋)があるなんて贅沢なんじゃい!」という事で、キャメロン&オズポーンのお金持ちお坊ちゃまコンビがばっさばっさと予算を削除しました。

 

この 「Bedroom Tax」によると、例えば夫婦に12歳と14歳の息子さんが居た場合、この子供二人は16歳までは個室は「贅沢」なので同じ部屋で寝る事、性別が違う場合は10歳までなら同じ部屋で寝る事、などなど結構細かく決められています。

詳しい内容はこちらから見られます。

Housing Benefit

 

話しは戻り、こちらの新聞記事ですが。。。。。

 

写真の女性は重度の障害があるため、病院仕様のベッドで寝なければいけません。そうすると、旦那様とは「カップル」であっても同じベッドで寝ることができません。そして部屋の大きさや機具の音などの問題で同じ部屋に寝ることもできません。それでも政府はカップルが1LDKではなく2LDKの家に住んでいるということで 「Bedroom Tax」を実施。それに対しての訴えをおこし、勝利を勝ち取りました。なんと裁判に4年を費やしたとのこと。

 

他にも、孫の面倒を見るためスペアールームが必要と主張する老夫婦や、別れた旦那のDVが酷く、追いかけてきた時の「パニックルーム」が必要と主張するシングルマザーなどこの 「Bedroom Tax」に関していろいろな裁判があるようです。

 

 

生活保護は本当に困っている人のために使われなければいけませんが、もちろんこの制度を悪用する輩も多数いるわけです。(例えばよくあるパターンが、夫婦の寝室+子供部屋の2LDKの家を、夫婦と子供が同じ部屋に寝て、空いた子供部屋を違法的に外国人の留学生(我々日本人も含みます。)に貸して収入を得ているパターンです。これは部屋を貸していることも違法ですし、政府の知らない所で収入を得ているのも違法です。ウェブサイトなどの個人で家を探す場合、大家の家が持家なのか、生活保護の家などかそこまで突っ込んで借りる方はあまりいないので、知らない間に借りちゃってるパターンもあると思います。不動産屋の物件の場合、大家さんとの最初の約束で、違法賃貸の場合はいかなる場合も取り扱わないと明言しているので、そういう大家は敢えて不動産屋には頼んでこないと思います。)

 

生活保護を受け取らず、給料の半分近く家賃や住宅ローンに持っていかれる働くロンドナーとしては正直複雑な気持ちになります。

自分の置かれた立場で主張も変わってくるかもしれませんが、本当に困っている方に充実したケアーが与えられるのが成熟した社会なのではと「イギリス税金高いよ!」と文句を言いながら今日も働きます。税金払えるちが幸せなのかもしれません。。。。と自分に言い聞かせて。。。。。。働けど、働けど、じっと手を見る。の心境です。啄木さま、21世紀でも激しく共感します!

 

 

 

 

 

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