私は若い頃から怖いものがないほどとても荒い気性でした。



そんな私が原因不明の皮膚病にかかり、挙句の果てには目が見えないという状況に追いやられてしまいましたが、



今、天からの通信では、そのくらいの大きな試練がないと私の人格が変わらない、と考えたからだそうです。



さすがにこの大きな試練にはこたえました。



死の恐怖も味わいました。



本当にもうダメだと観念したほどです。



ただ、目が見えなくなると不思議なことが起こりました。



鼻や耳がその代わりの役目を果たすんです。



そして、私には人や動物の悪いところから邪気が出るのが見え出しました。



勘もよりいっそうよくなりましたし、人の言葉の真意が敏感にわかるんですね。



その後、私は目の手術をし、眼は徐々に見えるようになりました。



そしてそれはまた、自分の果たすべき大いなる使命の道がはっきりと見え始めた瞬間でもありました。



私は目が見えなくなることによって開眼したのです。