6hill六本木に建設されたビル、六本木ヒルズ。
IT企業を中心に多種多様な企業が入居し、軒を連ねている。
それらの企業の社長は若く、今までの日本企業の経営者とは違うイメージの社長が多い。
そんな社長たちを紹介する本。


今をときめくベンチャー社長たちが集結しているとされる六本木ヒルズ。
日本経済の今後を担うであろうと言われている彼らが、あの巨大ビルの中で独自のネットワークを構築し、新しい動きが広がっているらしい。
目立つ社長10名を取り上げている。
今年に入り世間を騒がせライブ・ドアの堀江氏からはじまり、野球界に乗り込んだ楽天の三木谷氏、飲食業界ではメジャーなレインズの西山氏、人材派遣や介護ビジネスなどを展開するグッドウィル・グループの折口氏など、経済界では話題にのぼったことがある面々があのビルの中で働いている。
知らなくても構わないような各社長達のプロフィールや似顔絵、交友関係、簡単にまとめた事業内容やビジネスの見通しなどがさらりと述べられている。

六本木ヒルズに入っているからなんだろう?
それが特別なことなのだろうか?
会社所在地で何がわかるんだろうか?
この本を読んでこの本に載っている企業に憧れ、就職したりしたら、大変なことになるのではないだろうかと心配になった。
実際、働いてみたら六本木ヒルズは働きやすいビルだと言えるのだろうか?
ちょっと、美化し過ぎで恐ろしくなった。
そして、笑ってしまった。
日本は平和である。

六本木ヒルズに入っている企業に就職したいという学生や、話題のベンチャーについて少し知りたいといった人向けで、本当にひやかし程度に覗けるという以外何にも得るものは無い本。
仕事関係者から頂戴した1冊だが、自分では絶対買わないだろう。


<ブックマン社 2005年>


著者: 岩田 智也
タイトル: 六本木ヒルズの若手社長たち ~21世紀勝ち組企業家たちの新・哲学~