8月7日(金)~9日(日)
 
  戦後(被爆)70年の今年、日本は戦争か平和かの岐路に立たされています。安保法案に対する反対世論が強まる中、原水爆禁止世界大会長崎は、全国から5000名を超える参加者の熱気に包まれました。大会は、平和を求める世界各国の平和運動と日本全国の草の根運動との交流や文化行事等多彩なプログラムでしたが、被爆者の悲惨なまでの体験談や、被爆者の実相が綴られた合唱組曲「平和の旅へ」等、涙なしには聞けませんでした。
 外国からの参加者からは、憲法9条と日本の核廃絶を求める草の根運動が世界各地での平和運動を励ましていると賞賛されました。
 
 一方、全国各地域での取り組みでは、特に若者達を中心に「核廃絶、平和や憲法守れ」の声を自分の言葉で発信し、共感が拡がっていることに私自身も大いに励まされました。
 
 余った時間は、被爆遺跡巡りをしました。爆心地周辺には沢山の遺跡が保存され、その碑文を読むたびに怒りがこみ上げてきました。特に、「城山」「山里」の二つの小学校は、在校生のほとんどが原爆の犠牲となっており、今でも全国各地から修学旅行生が平和学習に訪れています。
 
 また、原爆が投下された9日早朝、夜景で有名な稲佐山にも登りました。この山も原爆で丸裸になったであろうに、自然が蘇り今では市民の憩いの場所になっています。
 
 残念ながら霧が出てご来光は拝めませんでしたが、爆心地の浦上方面に向かって手を合わせました。展望台には、平和祈念式典等の中継準備でしょうか、テレビ各社のカメラも並んでいました。
 
 安倍内閣は、国民の過半数が反対する安保法案を「抑止力」が高まるとして、あくまでも強行する構えです。
 憲法違反の法案は廃案しかありません。集団的自衛権が必要と言うならば、憲法改正を堂々と国民に問うべきです。数にものを言わせての姑息な手段での強行に、多くの国民は怒っているのです。  We Shall Overcome