<提供:マイナビ家庭教師>

【お知らせ】
下剋上算数 攻略本 難関校受験編
桜井信一の最難関算数教室
下剋上受験 桜井信一の絶対合格カレンダー2018-2019
発売中です。よろしくお願いいたします。

 

下剋上コースバナー
体験会3月4月
3月31日講演会
遠方向け計算




娘ももう高校生ですから、最近は『就職』という言葉に敏感で、ちょっと活躍している人をみると手あたり次第「失礼ですけどどこの大学を出られたの?」なんて聞いてしまいます。

以前ある大型店舗で店側に大きなミスがありましてね、お店の人が困ってしまい責任者を呼んでSOSしていました。するとそこに現れた責任者をみてびっくり。まだ大学を出て数年しか経っていないだろうなーという若い女性がたくさんの従業員が働くその店の総責任者なんです。どうみても30歳を過ぎた男性スタッフに対応を指示していました。イキイキして愛想がよくて判断が早く気持ちよく対応をしてくださるんです。いやあ、素敵な人でした。

そこでちょっと聞いてみました。
「あの~、ちなみにどこの大学を・・・」

すると、「おおーー!」という難関私大でした。

「あの~、毎日楽しいですよね?」と聞くと、「あっという間に夜になります」と言うんです。

「あの~、私は娘がいるんですよね。参考までにどうやったらそんなに若くてエラくなれるんですか?」と聞くと、「アルバイトや派遣の人が多いので正社員ならすぐですよ」と言ってました。

やっぱり派遣が大量にいるらしい。ユニフォーム着ればみんな正社員に見せますからね。


「あの~、やっぱり英語がペラペラとか?」と聞くと、「はい、英語は大丈夫です」とにっこり。

やっぱ学かー!と思いました。
だって中卒がいくら愛想よくしても「何も考えてないやつ」みたいな印象になっちゃいます。残念ですねー。


私はありとあらゆる仕事を経験してきましたが、一番経験豊富なのが建設現場。
なんと言っても一番快適なんです。
不動産屋さんも経験がありますが若い人が多い職場なんです。自分がどんどん歳をとっていくうちに居辛くなります。40歳前後のいいオッサンが20代の人に一日中指示されるのは結構キツイ。仕事はラクなのですが精神的にキツイですね。

でも建設現場は若い人が少ない。学歴も要らない。学歴がある人って現場監督と設計事務所の先生くらいなもんです。しかも現場監督ってエラくなるまでに結構年数がかかるものですから大体が同年代なんです。だから指示されるのはあまり辛くない。現場監督の補佐みたいな人が2人くらいいるのが普通ですが、その人たちって現場で働く私たちより立場が低いんです。職人の機嫌をとるのが仕事みたいなもんです。

ネックは何の保障もないことですね。将来の不安は尽きない。みんな先のことは考えないようにしてます。だから金遣いもあらい人が多く、貯金している人なんて稀でしょうね。まあそれでもみんなうまくやってます。


娘が受験勉強を始めるときに言いました。
貧乏って結構我慢できるものだけど、活躍できない人生が続くことって耐えられるもんじゃない。お金のために今勉強するんじゃなくてね、活躍できる仕事に就くチャンスを増やすために頑張るんだって何度か話しました。

若い人がすぐに仕事を辞めちゃう理由ってそれもあるのかなと思います。
職場って専門学校じゃないんだから、そんなに簡単に仕事を教えてもらえないですよね。
建設現場も同じで、毎回毎回工期に追われているもんだから若手に教えている暇なんてないんです。ニュースには職人は一人前になるまでに10年かかるなんて書かれていましたが、そんなことはない。そんな難しい仕事をやっているわけじゃないんだから、本当はすぐに覚えられるんです。でも給料払って教えるのもヘンな話だし、工期に追われているし、若手は下積みするもんだっていう古い考えもあるものですから、なかなか教わる機会がないだけなんです。



2019年度の受験生はしっかり予定を立てて最後の1年がんばろう!
  ↓  ↓
 




最近もうひとつ気づいてきましてね。
私が若い頃もそうだったのですが、若い人って未経験で職場に入るときに「教えてもらおうという意気込み」なんです。やる気十分なんです。しかし、何も教えてもらえずパシリばかりしているとだんだん嫌になってきます。「ここにいてもいつまで経っても見習いだな」と思ってしまうわけです。

そりゃそうですよねーー。
それまでの人生は「教えてもらえるもの」という前提で生きてきたわけですから、「教えてもらえない」なんて理不尽な話ですよね。
よく考えると、「自分で学ぼう」という練習をせず大人になったわけですから、私みたいな発想になっちゃいますよね。

塾へ行けば教えてもらう。
宿題の範囲も教えてもらう。
つまり、研究型、実験型の勉強を経験していない。

そして職場では「下積みが常識」という世界が待っている。

「あれ?あれ?」と調子狂っちゃうわけですね。


だからといって中学受験を自立学習で乗り切るなんて無茶な話。
ここは親子で乗り切らないとできないと思うんです。
自分でできる立派な子だけ勝手にやっときゃいい話で別に見習う必要なんて感じません。

でもまあそういう勉強は入学してからでも遅くない。

とにかく今は合格しなきゃ!と思います。

無事に入学したら、ゆっくり考えればいいだけの話。
だって中卒の私のようにたった3年で社会にでるのではなく、なんと10年以上もある。その感に律することができる友人に囲まれて刺激を受けてほしい。親もゆっくりと「自分で学ぼう」とする力が社会で必要になることを伝えればいい。

入学したら色々練ることができる。

とにかく今は合格しなきゃ!と思うわけです。

ん? あんまりプレッシャーかけるなって?



とにかく今は合格しなきゃ!と思うわけです。

桜井算数教室月イチ講座

「第1回算数教室、参加者の声」を こちら の記事で公開中です。

2018.3.15

桜井信一

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
ぽちりとお願いします。

桜井信一の塞翁が馬 下剋上受験DVD&Blu-ray 桜井信一へのお問い合わせ 桜井信一への相談