2018年2月18日(日)17時開演
アクトシティ浜松大ホール
企画:宮川彬良 構成:下山啓 協力:フォルツァ
自分の誕生日の218の数字が二重に並ぶこの日をこどものころから待ってきたアキラさん。
この日に2018人のお客さんをあつめて、2時間18分の公演をするのが夢だったアキラさん。
ぴったりの会場が決まり、すばらしい出演者も集まり、2018+218=2236の客席が満員で、
ステージ上の出演者は200人!
夢のようなステージが実現したのはやっぱりアキラさんだからではないでしょうか。
<第一部:あきらくご>
笑いで綴る、宮川家の歴史
「世話情 父と子の来た 銀の道」(作・構成:響敏也、噺家:飛馬仁亭彬良*)
*ひまじんではなく、ひゅうまにてぃと読む
舞台中央に楽団、上手にダイナマイトしゃかりきサ~カス+INSPiのコーラス、
そして下手に演台があって、紋付袴のアキラさんが正座して語るあきらくご。
列車に揺られていたら、なぜか隣にお父さん―宮川泰御大が…二人で酌み交わしつつ
宮川泰さんの生い立ちから起こして宮川家二代の来し方行く末に思いを馳せるアキラさん、
父親というのは越えたら気持ちいいのか? 越えなくてもいいんじゃないか?
山の標識のように、背中を見せていればいい…結びは子どもたちへの今の思いに。
話の途中に演奏された曲は以下の通り
・G1ファンファーレ(宮川泰:DSC+INSPi)←出囃子?
・常動曲(シュトラウス:アンベガ)
・銀色の道(塚田茂、宮川泰:DSC+INSPi)
・恋のバカンス(岩谷時子、宮川泰:DSC+INSPi)
・ピアノ協奏曲イ短調(グリーグ)冒頭(アキラさん)
・シビレ節(青島幸男、宮川泰:DSC+INSPi)
・宇宙戦艦ヤマト(宮川泰、宮川彬良:DSC+INSPiによるアカペラ版)
・クインテットのテーマ(下山啓、宮川彬良)からの宮川Jr登場(宮川知子(p)、大典(p)、安利(vocal)、アレンジもこの3人によるとのこと)
・ゲバゲバ90分〜銀色の道(宮川泰:DSC+INSPiによるアカペラ版)
<休憩>
ここもこだわりの「18分」!
そしてなんと、舞台転換大公開(BGMは御尊父によるおなじみのテレビショー用音楽)
正面にあった第一部のセットが床ごと下手袖に引っ込んでいって、
右手袖から第二部のためのセットがずずいっと登場。
両袖の広いステージや音響・照明…アクトシティの設備のすばらしさに
感動する子どもたち(ことに演劇少女)でした。
<第二部:ミュージカル・アンソロジー「微笑みは涙をこえる」>
オーケストラと歌で伝える、彬良音楽の心
演奏:アンサンブル・ベガ、浜松フィルハーモニー管弦楽団、
森由利子、平原まこと、角田順、一本茂樹、勘座光、高鍋歩
コーラス:ダイナマイトしゃかりきサ~カス(DSC)、INSPi、
大山大輔、今井学、加藤宏隆、高畠伸吾、水船桂太郎、
加藤恵利子、鈴木玲奈、田上知穂、趙知奈、中島実紀
(ソリスト格の歌手ばかりのいわゆる「ヴィルトゥオーソオーケストラ」
8−10の間だけ退場しましたが、他のほとんどの曲に参加)
指揮:宮川彬良
1.岡本おさみ(詞)「前へ、前へ」(ミュージカル「家なき子」より)
米良美一
2.松岡和子(翻訳)「あの人はもういない」(音楽劇「ハムレット」より)
緑川まり
3.岡本おさみ(詞)「幸せはすべての人に」(ミュージカル「家なき子」より)
米良美一、緑川まり
4.山西英一・岡本おさみ(詞)「飛び散る火の粉は花吹雪」
(ミュージカル「大いなる遺産」より)
緑川まり、ジュニアクワイア浜松
5.岡本おさみ(詞)「明日の朝、神様がいらっしゃるよ」
(ミュージカル「シャンポーの森で眠る」より)
米良美一、緑川まり、ジュニアクワイア浜松
6.能祖将夫(詞)「子供はいつから」(ミュージカル「星の王子さま」より)
コーラス
7.能祖将夫(詞)「地球の灯」(ミュージカル「星の王子さま」より)
井上芳雄(ミュージカルプリンスは客席から登場して去り)、コーラス
8.「ヘビ」(ミュージカル「星の王子さま」より)
ダンス:宮川安利
9.能祖将夫(詞)「あれはただの麦畑」(ミュージカル「星の王子さま」より)
ダイナマイトしゃかりきサ~カス
10.「間奏曲」(音楽劇「覇王別姫」よりオープニング)
スキャット:ゆうき(DSC)
和太鼓:宮川大典、ピアノ:宮川彬良、サックス:平原まこと
11.安田佑子(訳詞)「愛は苦痛」(ミュージカル「ナイン・テイルズ」より)
JKim
12.池田香代子(訳詞)「悪夢は去り」(朗読劇「夜と霧」より)
井上芳雄
13.関口敏行(英作詞)「Beautiful Hearts」(ミュージカル「シンクロニシティ」より)
宮川安利、ピアノ:宮川知子、大典、アコーデオン:宮川彬良
14.響敏也(詞)「コップ一杯の空を飲んでいるか」(歌劇「ブラック・ジャック」より)
大山大輔、浜松(B.J.)市民合唱団、ジュニアクワイア浜松
15.安田佑子(詞)「風のオリヴァストロ」
井上芳雄、ピアノ:宮川彬良(←このくみあわせ、待ってました!)
16.下山啓(詞)「微笑みは涙をこえる」
舞台+客席全員(はじめて聞く人でもちゃんと歌えるふしぎな曲♪)
アンコール
17.「Happy Birthday to You」全員
花束贈呈+グランドピアノ型のケーキがサプライズで登場。
「ろうそくふ〜」は消防法の関係でNGなので、ひとりケーキ入刀の儀。
井上芳雄さんに鍵盤まっぷたつって縁起悪くないですか、とつっこまれつつ見事に。
18.吉峰暁子(詞)「マツケンサンバII」全員
「ショーをにぎやかにしめくくれるこの曲をかいておいてよかった!」
少年合唱団のみなさんも歌い踊ってたのしいフィナーレでした♪
帰りの新幹線の時間が気になるお客様も少なからずということで(実はわがやも…)、
アンコールはかなり大急ぎの巻きで、予定時間(19時45分)をやや過ぎての終演でした。
(おかげさまで新幹線にはぶじに乗れました)
・アキラさんの出で立ち、「あきらくご」は紋付袴(宮川家の家紋もシールで(笑)、
第2部はグリーンと黒の花模様のベストでした♪
・どの歌も心震わされるものばかりで、とくに朗読劇「夜と霧」や歌劇「ブラック・ジャック」は再演熱望。ミュージカル「星の王子さま」も新キャストで再演への道がつかないかしら…
・今回のステージのための新アレンジや、ずっと待ってたとりあわせもあり、今回限りはもったいない、CDかDVDになってほしい、と願わずにはいられない…
・お蔵入りだったミュージカルが最善の歌い手を得たところから初演への道がどんどん拓けていったり、地道に歌われ続けてきたマツケンサンバIIや風のオリヴァストロがあるときから突然知られるようになったり、宮川彬良まつりが実現&大成功したり、まさに「天は自ら助くるものを助く」だなとしみじみ思いました。
・ロビーには、たくさんのお祝いの花のほかに公演ごとに残されているらしい寄せ書き(今回の↓もののほかに、過去の公演のものも…)も展示されていておおにぎわいでした。