TBSの大ハシャギ中継は恥…豪州のヘボさにろくに触れず、強豪のように印象操作 | プロ野球の視聴率と存亡を元2ch記者が語るblog

TBSの大ハシャギ中継は恥…豪州のヘボさにろくに触れず、強豪のように印象操作

マスコミは何でもかんでも盛り上げればいいってもんじゃない。きちんと事実を伝えることが重要。スポーツ報道だけに限らず、マスコミはこんなことばっかりやってるから、世間からの信用をどんどん失っていってるんだよ。見てて本当に恥ずかしい。


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TBS WBC強化試合の大ハシャギ中継
「お追従みたいな放送」とオチョくられた


日刊ゲンダイ 2009/3/2


●自局放送だから、多少の誇張は仕方ないが…

 そりゃ、自局の放送だから、多少の誇張は致し方ない。


 「どうせ相手はヘボだから、こんな試合見てもしょうがない」などと口が裂けても言えない事情もよく分かる。それにしても、24日と25日にTBSが放送したWBCの強化試合の中継はあまりにもハシャギ過ぎじゃなかったか。


 相手の豪州は8人の現役大リーガー全員に参加を断られ、急きょ寄せ集められた“素人集団”。まるで草野球並みにポロポロやった第2戦を見れば、「代表」の名に値しないチームなのは歴然だった。聞けば、政府職員や炭鉱労働が本職の「ただの野球自慢」も交じっていたという。


 しかし、中継を担当したTBSは豪州のヘボぶりにはほとんど触れず、さも日本代表が世界の強豪に打ち勝ったかのような放送に終始したのである。相手の豪州はアテネ五輪で長嶋ジャパンに2戦2勝したことをしつこく繰り返し、いかに強豪と戦っているかを印象付ける。第1戦で豪州チームが2番手投手・岩隈にキリキリ舞いさせられると、「スペシャルナビゲーター」と称する清原和博を登場させ、「どうして岩隈の球が打ちにくいか」を長々と解説させた。ただのヘボだから打てないだけなのに、あれでは視聴者を“錯覚”させただけだ。

●にわかファンを喜ばせただけ


 放送翌日、漫画家のやくみつる氏がテレビ朝日の「やじうまプラス」でこう言った。


 「実に骨のない試合だったが、中継する側は“お追従”みたいな放送をしていた。そういうことはもう北京五輪の時に分かっているんだから、もうちょっと問題点を指摘するようなシーンを私は見たかった」


 これが大方の野球ファンの本音ではないか。深刻な低視聴率にあえぐ野球中継で、この2戦は、初日が20.8%、2日目も18.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率をはじき出した。それだけに大ハシャギしただけの中継ぶりには問題がある。作家でプロ野球ファンの吉川潮氏もこう言う。


 「地上波の“野球離れ”が言われて久しいが、プロ野球ファンはまだ確実に存在するのです。今度の強化試合は、離れかけたファンを画面の前に取り戻し、新たなファンを掘り起こす絶好の機会でした。それなのに、テレビ中継は相変わらず“やった、やった”の大合唱で、にわかファンを喜ばせただけ。こんなことを続けていたら、本当のファンは“音声は消して見る”なんて事態になりかねません」


 TBSは、やく氏の指摘を肝に銘じた方がいい。