ふた葉の親子丼 | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

ふた葉の親子丼

「散歩がてら、梅を見に行こう」

そう決めて北野天満宮へ向けて家を出たののは12時になろうかという頃でした。

自転車なら10分程度の道のりも、ふたりであれやこれやと見ながら歩くといろいろ発見もあるもので、普段見ているようで見えていないものがいかに多いかということに気付かされる30分でした。

車か、自転車か、歩くか。

交通手段によって見えてくるものって、全然変わってきます。

そして、人と一緒に歩くことでそれぞれどこに目をつけるかが違うということにも気づき、自分一人では見えてこなかったモノが見えてきます。

言葉を知っているか、知識があるか、何に興味があるか、それによってまるで世界の見え方は変わってくるものです。

ふたりで歩くことで、普段なら絶対に気付かないようないろんなことに気付けて、発見があるもんだと思っているうちに上七軒に到着。

時間は12時半過ぎ。

ちょうどお昼時です。

二月とはいえ、早咲きの梅が見頃の祝日ともなれば、それなりの人混みだろうと思っていたのですが、通りは人がまばらでした。

そして、近年の京都の観光地では珍しいことに聞こえてくるのは日本語だけ。

外国人の姿はほとんど見当たりません。

新型コロナウイルスが観光に与える影響をあらためて感じました。

事前に洋食がいいね、と調べておいた店に着くとシャッターに臨時休業の貼り紙が。

さて、どうしたものかと通りを逆戻りしていると、新しく建てられたり、建て替えで真新しい建物が並ぶ中で昔ながらの古いたたずまいのうどん屋が。

店の前に出されていた写真を見て

「なべ焼きうどん、おいしそう」

 

という女将Kiyomiのひとことでこの店に入ることに。

私はなべ焼きうどんよりもカレーうどんに惹かれていたのですが、中に案内されてお品書きに目を通した時に、

 

「あ、親子丼か!」

とひさしぶりの親子丼に心を決めました。

店内はちょうど私たちで満席になるくらいでしたが、やはり年配の方が多く、我々が最年少くらい。

地に足のついたおいしいものが分かるには年代を重ねる必要があるということなのかな、なんて思っていると丼が運ばれてきました。


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ダシがひたひたなところはトラディショナルな京都スタイルですが、卵が一個割らずにそのまま乗っかっていたのが意外でした。


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まずは割らずに卵と鶏肉とご飯をひと口。

うん!

ダシが親子丼に合わせてちょっと濃いめに仕立ててあるので、たまごとのからみが絶妙。

鶏肉の火の通り具合もバツグンでクニクニした歯ごたえが楽しめます。

「オォ!!これは、たまたま入ったけどかなりの当たりだぞ!!(≧▽≦)」

 

とひとり胸躍らせながら、その感動を女将Kiyomiに伝えるも、彼女は自分のなべ焼きうどんに夢中でした(^^;

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上に乗っかっている卵を割って、全体になじませるとさらに全体の味が一段上に。

いやあ、いいなあ。

梅見の前に思いがけない発見でした。

時々は目的もなくぶらぶらと散歩してみるのもいいな、と思える一日でした。

ふた葉さん、ごちそうさまでした。

 

上七軒ふた葉

京都市上京区今出川通り
七本松西入る真盛町719
(北野上七軒)

営業時間:11:00~18:00

定休日:水曜

 

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