「悦凱陣 オオセト60 24BY」飲み比べw
「悦凱陣 オオセト60 24BY」のタンク違いの飲み比べです。
「熊本九号系」と記載された酵母は
「KA」や「KT」だったりと微妙に変えているせいか、
それと育成環境の違いのせいなのか、日本酒度や酸度がかなり違って、
味わいも別のお酒といってもよいくらいでした。
合わせた肴は
「自家製カラスミ」
「まて貝酢味噌かけ」
「芝海老唐揚」
一種類のお酒で合わせるのは無理がありますが、
飲み比べて食べ合わせるとマリアージュのヒントがありますね。
「悦凱陣 オオセト60 37~38号タンク」
(アルコール度数18度以上、酸度16度、日本酒度+12度、醪日数30日)
生クリームのような香り。
甘みのある口当たり。優しい甘みから、キリッと酸も加わる余韻。
カラスミ勝つ。
芝海老が勝つ。
マテ貝と酢味噌には寄り添う。
「悦凱陣 オオセト60 39~40号タンク」
(アルコール度数18度以上、酸度17度、日本酒度+10度、醪日数30日)
チョコレートケーキの香り。
甘みのある酸の口当たり。酸と甘みのバランスが良い余韻。
カラスミの旨みが出る。
芝海老の旨みが少しわかる。塩気ともやや合う。
マテ貝とはギュッと抱きしめる感じではないけれど、優しく合う。
「悦凱陣 オオセト60 41~42号タンク」
(アルコール度数18度以上、酸度22度、日本酒度+9度、醪日数30日)
フレッシュでフルーティな香り。
みかん。酸もしっかりしていて、柑橘系フルーツの甘みと酸の余韻。
(これが私の一般的な悦凱陣の印象です)
カラスミの旨みや塩気と合う。
芝海老の旨みと寄り添う。
マテ貝とはお酒が勝つ。バラついた感じ。
おまけで、、、
「悦凱陣 オオセト60 22BY 38~39号タンク」
(アルコール度数17~18度、酸度18度、日本酒度+11度、醪日数28日)
造りは37~38号タンクと一緒のせいか、似ている感じがするのですが、
2年の熟成を経ている分だけ深い味わいがします。
熟成感、油脂っぽさ、スパイス系の香り。
熟成の濃さはあるけれど、優しい酸としっかりした甘みと口当たり。
余韻も熟成感のある甘みと酸がゆったりと続く。
カラスミの旨みがギュッと出る。
マテ貝の旨みと合う。
・・・芝海老は24BYで食べてしまったけれど、、、合いそうw
22BYは24BYにくらべて、マリアージュの幅がグッと広がりました。
24BYの37~38号タンクもお燗にすると合わせる料理の幅が変わりそうです。
タンク違いにこだわる私も確かにマニアックですが、
こんな飲み比べさせてくれるこのお店のスタッフも
かなりマニアックだと思います(笑)
「長谷川酒造 純米吟醸生酒 五百万石50」
今回は「ごでんや」の五嶋さんとテイスティングしました。
なので感想は五嶋さんの感想を
「あるある」と確認することになりがちでしたが、、、
生酒の香り。スパイシーな香りもあります。
軽い熟成感があって、
ほんのり苦みと甘みの余韻はゆっくり長めでした。
お燗をするなら40度弱が良さそうです。
一緒に食べたい料理・・・五嶋さんは白身魚のムニエルや香草焼き。
それにトマト、ツナサラダ。
私は焼き鳥を塩でいただきたいです。
長谷川酒造さんは「越後雪紅梅」、「初日正宗」、「長岡城」
という銘柄で販売されています。
いただくのは初めてですが、
好みのタイプのお酒でした。
この時期に生酒というのも良いですね。
長谷川さんのお酒に対する自信が感じられました。
「千寿酒造 純米吟醸うすにごり 美山錦/出羽燦燦55」
足立区で70年続く酒屋の子会社という
リカー・イノベーションさんが、
今年1月に立ち上げた
「お酒とおつまみの通販サイトNOMOOO(ノモー)」
「蔵宅(くらたく)」という日本酒の定期購入サービスの
3ヶ月無料モニターになって、その第一弾です。
千寿酒造さんは静岡県磐田市の酒蔵さんですが、
いただくのは初めてのお酒です。
お米と優しい酸の口当たりのバランスの良いお酒で
余韻は酸が少なめでなだらかに消えていきます。
私の好みは余韻で酸がしっかりタイプのお酒なので、
少し物足りない感じもしましたが、
料理とは魚の浅く酢で〆た感じと合いました。
あまり濃い味付けのものとは相性が良くなさそうなので、
居酒屋さん等で飲むなら前半戦、
家での晩酌なら食事の前に簡単な肴と一緒にいただくと
ゆっくり楽しめると思います。
次回は6月下旬に届く予定、、、
どんなお酒を飲めるのか楽しみです。
http://www.nomooo.jp/