主要酒類の昨年度の出荷状況と今年度の焦点

 
本格焼酎(焼酎乙類)
昨平成27年度の焼酎乙類の消費量は467千klで、前年比は101%と微増でしたが、全体的には厳しい中で、最大手の霧島酒造の前年比110%、52万6千石余が大きく貢献しました。
原料別の動きは、最も構成比の高いイモ焼酎は前年比微増、以下麦焼酎、米焼酎は2~3%程度の減、そば焼酎は微増、泡盛、黒糖焼酎は厳しい流れが続くなど、それぞれ店頭価格の低下も目立った。
 
本年度の焦点
消費量が減少傾向にある中で、大きな落ち込みがなく推移できているのは、霧島酒造をはじめ一部のメーカーによるもので、大半のメーカーはブームが去ったこの10年間は苦戦が続いており、この流れを変えるために、メーカーの商品開発力と流通業者の協力が必要とされています。
本格焼酎の市場は厳しい流れにあるので、目標数字は出しにくく、市場を支えてきた霧島酒造にも限界が見え始めており、それに代わるメーカーも見当たらないのが現状です。
(酒販ニュース誌を参考にしました)