エプソムC、有力馬情報? | busakoのブログ

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遅くなりましたが、今日東京競馬場で行われますエプソムCの有力馬の情報です。

セイウンワンダー・・・・一昨年の2歳王者にして、昨年のクラシックでは皐月賞、菊花賞で3着と実績面では文句なくメンバー最上位のセイウンワンダーだが、3歳以降に連対実績がなかったことが災いし、GI馬ながら先週の安田記念は賞金不足で除外の憂き目に遭い、出走すら叶わずここへスライド出走。この中間にはコースから坂路追いに変更し、メイチ仕上げと言っても差し支えない調教を施していたことからも、春の最大目標に掲げていたのは、その安田記念であったことは明らか。「調整に狂いはないよ」と関係者がしているが、調教メニューを変更したことで疲労が抜けず、モタれる面も見られただけでなく、完歩が小さくなったことは見逃せない。一気の距離短縮となった復帰初戦でいきなりマイルに対応してみせたようにレースセンスは高く、相手関係も楽なだけに、地力だけで好走してもおかしくはないが、不安材料が払拭できない以上、今回は相手までにとどめたい。

サンライズマックス・・・・今回で14戦連続重賞出走となる中距離重賞の常連馬サンライズマックス。前走の京都記念では課題の折り合い難を露呈し、見せ場すら作れなかったが、「追い切りでもしっかり折り合っていたし、リフレッシュ効果は想像以上に大きい。歳を重ねたことで落ち着きが出てきて、若い頃に剥き出しにしていた闘志を今は内に秘めている感じ。」と関係者は好感触。さらに、「今年に入ってからは太め残りだったけど、今はケイコでいい汗をかいているし、キッチリ絞れた」となれば、伸びを欠いた前走は参考外と捉えるのが賢明だ。春の天皇賞4着など長距離戦にも好走実績はあるが、一昨年の同重賞優勝を含め、重賞3勝のうち2勝が1800mでのものと適距離なのは明らか。折り合い面も考慮すれば距離短縮は大きなプラス材料で、仕切り直しとなる今回、その2勝を挙げた鞍上との再コンビとなれば、1発を期待せずにはいられない。

シルポート・・・・フルゲート18頭が揃った今年のエプソムCにおいて、最も展開利があるのは間違いなくこのシルポート以外にいないだろう。「前に馬がいると追いかけてしまうので、とにかくハナを取りたい」と関係者が強調しているように、強力な同型馬が不在であることは、当然その要因に挙げられるのだが、同馬は一介の逃げ馬ではない。それは、追走した馬が同馬に付いて行けず、悉く潰れてしまった近2走を見れば明らかで、「ハナを奪い切れば速い流れも全く苦にしない」と陣営が自信を口にしている通り、その先行力は他馬にとっては大きな脅威だ。さらに、芝1800mは7戦3勝2着3回と同馬の能力を最大限に発揮できるベスト距離で、今回は、先週の安田記念を快勝したショウワモダンと少差の競馬を演じた前走と同条件となれば、コース相性は言わずもがな。単騎マイペースからの押し切りが濃厚と見る。

セイクリッドバレー・・・・初重賞制覇を目指した前走・新潟大賞典は勝ったゴールデンダリアと最速タイの上がりを使って追い込み2着。陣営は「かなり外を回らされた。位置取りだけの差」と悔しさを隠さなかった。安田記念除外は想定済みで早くからココ目標に意欲的な調整。「今週は単走で坂路。力強いフットワークで反応は申し分なし。前走同様デキに関して胸を張れる」と陣営。東京コースでは2戦して結果が出ていないが「完成途上の時のものだから気にしないでOK。今は心身ともに充実してるし、今度はクセを良く知る乗り慣れた鞍上。中団くらいにつけられればチャンス」と鼻息が荒い。前走で後塵を拝したゴールデンダリアが1キロ増の57キロなのに対し、こちらは据え置きの56キロ。互角以上の評価も与え得る。

ゴールデンダリア・・・・前走後は短期放牧に出して、このレースを目標に調整してきた。「先週までは少し余裕がありましたが、今週のひと追いで絶好調だった前回に近づきました。1800mもピッタリだし、重賞を連勝できる状態にはありますよ」と厩舎サイド。デビュー当時からこの馬を知る鞍上は「今年に入って本格化しましたね。以前は能力は感じていましたが、体は緩いし、気性も若くてかなり苦労しました。潜在能力だけで重賞でも好走していた様なものですからね。ここを勝ったら秋にはまた大きいところに挑戦させてあげたい」との事。

キャプテンベガ・・・・重賞では一歩足らず、OP特別要員との評価が固まりつつあるが、「デキは変わらずいい。良馬場の高速決着では分が悪いが、雨で渋れば乗り方ひとつで通用する」と陣営に白旗ムードはなし。現時点で日曜午後は雨予報、安田記念を勝って流れが良く勢いのある鞍上。年齢的に大幅な上積みは見込めないとはいえ、まだ見限れない面は確かにある。

タケミカヅチ・・・・仕上がり途上の2走前がマズマズの内容だったので、前走は期待していたが、前残りの決着で位置取りがいつもよりも後ろ過ぎてしまい、全く出番がなく終わってしまった。「一戦ごとに良くなっているし、距離が1800mになる事も好材料です。スムーズな競馬で巻き返して欲しいですね」と陣営。主戦の柴田善騎手は今回ゴールデンダリアがいたので北村宏騎手と初コンビ。今週の調教で手応えを確かめていたとの事でテン乗りも問題なさそう。

ストロングリターン・・・・前走はスタートで遅れたが、ペースが遅くてすぐに馬込みにとりつけたし、周りに馬を置いて上手に折り合っていた。直線は大外に出して追い込み開始、隣にいた馬が外にヨレて不利を受けたが、振り切って勝利を挙げた。「厳しいレースでしたが、ダメージもなく順調に調教を詰めました。休みを挟んで連勝、入厩時から『モノが違う』と期待していた素質馬がいよいよ本格化の兆しです。以前は掛かって頭を上げたりしていましたが、今はそんな素振りを見せないし、ハミ受けも良くなったので1800mも楽にこなせるでしょう。ここを勝って秋は短距離~マイル路線で大きく飛躍したいですね」との事。前走も目一杯仕上げている訳ではないんで上積みはあるし、伸び盛りの4歳馬で勢いで3連勝で重賞制覇の可能性は十分。