これじゃあ納得しませんって | 鳥取県鳥取市の税理士 阪本稔之の「キャッシュフロー経営への道」

これじゃあ納得しませんって

鳩山兄弟が母親からそれぞれ9億円(!)の資金提供を受けていたことについて、兄の首相は「貸付金だ」と言い、弟の邦夫氏は「贈与税を払えばいいんでしょ」との発言です。


親から子への資金移動は、相続税の税務調査でもよく問題になります。

その資金移動が、

貸付金なら、そのお金は被相続人(親)のものなので、相続財産

贈与なら、贈与税の申告もれ+相続開始前3年以内の贈与なら相続財産に加算

といったことです。(他のケースもあり)


いずれにせよ、こういった資金移動は、課税庁側が最もこだわり、かつ、追徴課税にもっていきたい項目です。


この度の鳩山兄弟の件は相続ではありませんが、国を預る政治家としてはあまりにもお粗末ではないでしょうか?

資金移動をしてもバレなければ結果オーライで、バレたら「貸付金だ」「贈与税を払えばいいんでしょ」と都合のいいように言えばよろしい、と国のトップが指導しているようなものですから。