平成20年度福岡県薬物乱用・青少年防止県民大会 講演。 | 坂本博之 「不動心」

平成20年度福岡県薬物乱用・青少年防止県民大会 講演。

福岡県の青少年の非行問題は深刻な状況にあり、特にシンナーなどの薬物乱用による少年の検挙補導者数は、ここ数年全国ワースト1位なのだそうです。


確かに、僕は今年福岡県での「薬物防止」のキャンペーンに数度呼んでいただいています。


薬物に逃げることを止めることは難しい。


だからこそ、一度でも手を出してはいけないのが薬物なのです。


気軽な気持ちで、遊び半分でシンナーなどに手を出して、そこから離れられなくなった人を僕も知っています。


そして結局、本人が一番苦しんでいます。


それほど薬物は、依存性の強い、危ない代物なのです。


坂本博之 「不動心」
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会場では、僕の講演の後に、参加した中高生とSRSボクシングセッションを行いました。


多くの子ども達が参加してくれました。


時間も短かったため、全員のミットを受けてあげることが難しかったのですが、元気の良い子ども達でした。





ある少年のミット打ちを、会場の皆で応援してもらいました。


少年はその声援を受けて、みるみる拳に力が入っていきました。


ミットへ打ち込む力は、明らかに強まっていきます。


2分間で、彼は汗だくになりました。


「どうだった?」と聞くと「疲れた」と、息を切らせながらも晴れやかな顔つき。


「みんなの応援があったから、ここまで出来ただろ?」と聞くと、こくんと頷く。


「みんなも彼の頑張りを見て、応援したくなったんやろう?」と。


ここでお互いが、ひとつの気持ちになって、一生懸命になれた。


一生懸命っていいだろう?


一生懸命やったことに、失敗はないんだよ。


一生懸命を、たくさん経験していってほしいと、伝えました。