昨年末の紅白歌合戦で「いきものがかり」が数年ぶりにYELLを唄っていた。
発売されてからもう10年くらいになるのか?掛け値なしで良い歌だと思う。
しかも最近ボーカルの子も高音で変に気張る感じが無いと言うか、キンキンした感じが無くて
とても素直に耳に残ると言うか歌の印象が以前よりも数倍良くなった気がしてた。
なんだか仲のいいグループだな~~と、その時画面を見て思っていたのだが、そのすぐ後に
活動休止を宣言したのにはちょっと驚いてしまった。う~~ん・・・やっぱり同じ形っては
何時までも続くものではないんだな・・・
以前からちょくちょく私のブログには登場しているが、私には血を分けた奴がいる。
そうあの毎朝まるで施術の様なプチ整形を繰り返す、昨今話題の証人喚問の場なら
出廷した時点で、そのメイクからして偽証罪に問われると言うか刑事訴追は免れないであろう
娘である。実は、この娘に私は昨年大変悪い事をした。
無茶苦茶世間ではクールと言うかアイス、と言うより絶対零度の感情女として通っている奴だが
その実「家族大好き」の変わった奴である。これを、私の個人的な事情で一方的に
一人ぼっちで福岡の地に置き去りにしてきた。いやいや、まあ冷静に考えれば
「いつか必ず訪れる事がちょっと前倒しになっただけ」であるとか「大学で上京していたら
もっと早くこんな時は来ていた」のであるのだが、奴は絶対にそんなことを望まない。
家族と離れるのは絶対に嫌らしい。これを私の個人的な理由で置いてきた。
ある意味受け入れざるを得ない一時別離なので、そこは大人の奴も受入はしたものの
まあ悔やむ悔やむ。で、本来「いつまでもガキじゃないんだからしっかりしろ!」と言うべき立場の
私が、全く子離れが出来てないものだからこれまた悔やむ。完全な馬鹿親子である。
一人で可哀そうだな~~なんて思い出して涙が出たりする。いかんいかん!!
こりゃほんまもんの馬鹿親だと、心を鬼にして「頑張れ!」「しっかりしろ!」と言い続けた。
そんな奴がこの春、無事に大学を卒業し、今日から社会人となった。
就職はこれまで生きてきた福岡で決めた。この別れと言うか離れ離れは、流石に馬鹿親の
私でもしっかり消化できている。子供が、子どもでなくなるわけではないが、一人前の大人として
社会に自分の選んだ船に乗って漕ぎ出していくんだ。これを悲しむ馬鹿などいるわけも無い。
いや、本当の本音を言えば、就職を選ぶに当たって、私が住んでいるこの四国の地を
選択してくれないかと願わなかったわけではない。が、当たり前に考えて若者がこの先を
生きていくには人も経済も元気で活発で賑やかで生き生きした街であった方が望ましいに
決まっている。なので、ここまで出かけた「こっちで仕事しないのか?」は飲み込んだ。
奴も奴なりに悩んだ末、今度は自らの意思で分かれて生活する事を選択した。
なので今は心から晴れ晴れしい気分だ。まあ、30数年前の私がそうであったように、
流石に奴もこの1週間はこれから続く仕事地獄を前に気分が塞いでいたようだ。
そりゃそうだろ。大体大学の3、4年生ってのはモラトリアムなんて言葉では生ぬるいくらい
猶予期間が多すぎると言うか恵まれすぎている。そりゃギャップで悩むはずだが
これこそ自業自得だ。笑って見送るしかない。
ただ、こんないい加減な私でも一応「親」である。なので敢えて彼女には、30年以上
仕事をし続けてきた者として殊更に偉そうに言わせてもらえるならと言う条件付きで
「多くのものを吸収し、悩み苦しみもがきながら自分の弱さと向き合えばいい。
経験則として仕事なんて楽しい事は一つも無い。だからこそ仕事なんだと俺は思っている。
そこで最近の人たちがよく言う「自分探し」など出来るはずもない。
そんな余裕があるならもっと必死に働けばいい。その疲れ切った先に
自分の進むべき道が少し見えればいい方だろう。ただ、人は生きる為に歯を食いしばって働く。
である以上、何をどう間違ってもその仕事で命まで落とす必要も理由も一切ない。
本当に仕事の事で「死にたい」なんて馬鹿な事を思うなら、それは主客転倒している。
辞めればいい。何か月かくらいだけなら、当然贅沢など望むべくもないが飯くらいは
食わせてやる。帰ってくればいい」と、、まあ親馬鹿のやせ我慢丸出しだとお叱りを
受けるだろうが言ってやった。まるで「北の国から」の吾郎さんだな。
~~さよならは悲しい言葉じゃない 其々の夢へと僕らを繋ぐYELL~~
多分、多くの方が今日新たな想いを胸に抱いて、其々の未来へ旅発っていかれただろう。
希望を胸に抱く若者は後ろを振り返る配慮も一切必要ない。私もそうだったように
前を、ただ真っ直ぐに前を向いて進めばいい。が、そこで躓こうが転ぼうが知りもしないし
手も差し伸べられもしない。それが大人が生きていくと言う事だ。
ただ、忘れないでほしいのは、笑われようが貶されようが、馬鹿の様に「助けて」を
待っている誰かがきっといると言う事。少なくとも私はそんな馬鹿で良いと思っている。
どうか若者の未来に幸多かれと心から願うばかりである。
頑張れよ~~!!